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 「パソコン事業において,世界で100万台の出荷を早期に実現したい」。

 4月21日。シャープで商品事業を担当する代表取締役副社長の松本雅史氏は,ノート・パソコン「Mebiusシリーズ」の新製品発表会で,こう発言した(Tech-On!関連記事)

 昨今,「Netbook」などと呼ばれる小型・低価格のノート・パソコン市場の伸張に伴い,パソコンの平均単価は下落傾向にあり,メーカーにとっては収益確保が厳しい状況になっている。発表会でも,「シャープが今後もパソコン事業を継続する意味はどこにあるのか」などと厳しい質問も飛んだ。

 こうした中,松本氏は「パソコンは情報機器の中核。今後も力を入れていく」と前向きな姿勢を強調した。同氏は,「2009年には世界のノート・パソコン市場の規模は1億5000万台。そのうち,Netbookなどの小型ノートは2000万台にもなる。そのうちで一定のシェアを取りたい」とした。

 その目標に向けた事業展開として,日本を皮切りに欧米,そして中国,中近東などに新製品を展開していく予定。「特に中国語やアラビア語圏など光センサ液晶パッドによる手書き入力の強みを生かせる地域に展開していきたい」(松本氏)という。

 今回,シャープが投入する新製品は,Netbookという汎用のプラットフォームを使いながら,光センサ液晶パッドという自社開発の部品を採用することで差異化を図った。とかく価格競争に注目が集まりがちなNetbook市場で,こうした独自のアプローチが市場に受け入れられるのか。日本のパソコン・メーカー生き残りの試金石になるかもしれない。



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