PR

 非営利団体の米One Laptop per Child(OLPC)は,いわゆる"100ドルPC"の「XO-1」の1.5世代品を開発していると発表した(発表資料)。第1世代品と同じ水準の消費電力と価格を維持しながら,最新の部品を使ってシステム全体を刷新することを目指す。1.5世代品の開発は,OLPCが進める第2世代品「XO-2」の開発(Tech-On!の関連記事)とは別プロジェクトで,第1世代品と同じ筐体と電池を使用する。

 最大の変更点はマイクロプロセサ。米Advanced Micro Devices, Inc.(AMD社)の「Geode LX-700」から,台湾VIA Technologies, Inc.の「C7-M」に変更する。動作周波数は400MHz~1GHz。これに合わせてチップセットも,VIA Technologies社が2009年3月に発表した「VX855」に変える。VX855は,3Dグラフィック機能やHD映像信号を復号化する回路,メモリ用のインタフェースを内蔵し,外部インタフェースにUSB,SDIOなどを備える。低消費電力で,実装面積が小さいパッケージを採用する。VX855の採用によって,オーディオ技術仕様は「AC'97」から「HD Audio」に変わり,サンプリング・レートの向上やステレオの外部マイクを使用することが可能になるという。Webカメラは,VX855のビデオ・キャプチャ・ポートと直接接続する。

 メモリは1GバイトのDDR2方式のSDRAM。内蔵する記録媒体は4GバイトのSSDで,第1世代品の1Gバイトから増加した。オプションで8GバイトのSSDも選べる。

 ディスプレイは,第1世代品と同じものを使用する予定だが,現在,PixlQi社と輝度と消費電力の改善に取り組んでいる。

 ソフトウエアは,1.5世代品向けに修正した「OLPC 8.2.x software」を採用する見込み。

 ドライバ開発用の基板は2009年5月末に提供開始となる予定。ソフトウエアの開発および試験用の試作品は,数百台が2009年8月末に提供される予定とする。