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 市場調査会社のMM総研は,2008年度(2008年4月~2009年3月)の携帯電話機の国内出荷台数が前年度比29.3%減の3589万台だったと発表した。同社が調査を始めた2000年以降で過去最少という。同社は,ユーザーの買い替えサイクルの長期化と通信事業者による在庫調整を出荷減の主因に挙げる。

 MM総研は,2009年度の市場規模が3320万台,2010年度が3260万台と今後も減少傾向が続くと予測する。ただし,2011年度には3520万台まで回復すると見込む。LTEサービスの開始や,2012年3月末でのNTTドコモの「mova」サービス終了などが買い替え需要の回復を促すとMM総研はみている。

NEC以外の上位5社が前年割れ

 2008年度のメーカー別の出荷台数シェアではシャープが4年連続で首位に立った。ただし,出荷台数は前年度比35.3%減の825万台で,市場平均を上回る落ち込み幅となった。市場シェアは前年度の25.1%に対して23.0%へ低下した。

 2位はパナソニックモバイルコミュニケーションズで,前年度比13.6%減の638万台を出荷。市場シェアは前年度の14.5%から17.8%まで拡大している。下期に限れば18.7%で,首位のシャープ(22.8%)に4.1ポイント差まで詰め寄った。「VIERAケータイ」のほか,使いやすさにこだわって開発したとするソフトバンク向けの「830P」「831P」の販売が好調だったという。

携帯電話機の国内出荷台数シェア(出典:MM総研)
左が2007年度,右が2008年度。
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 3位はNECで出荷台数は前年度比0.4%増の465万台だった。上位6社で唯一,前年並みの出荷台数を維持。市場シェアは前年度の9.1%に対し13.0%へ拡大した。家電ブランド「amadana」とのコラボレーションによるドコモ端末「N-04A」が人気を集めたという。

 4位は富士通(市場シェア12.8%),5位はソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(同7.5%),6位は東芝(同7.3%)となった。東芝の出荷台数は前年度から半減している。ソフトバンク向けの投入機種数を減らしたことやKDDI向け端末の販売不振が原因とMM総研は分析する。

 海外メーカーでは,米Apple Inc.の「iPhone 3G」や台湾High Tech Computer Corp.(HTC)の「Touch Diamond」などスマートフォンが話題を呼んだものの,いずれも市場全体に影響を与えるまでには至らなかった。