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取締役 専務執行役員の三浦善司氏
取締役 専務執行役員の三浦善司氏
 リコーの2008年度第4四半期(2009年1月~3月)決算は赤字だった(発表資料)。売上高は前年同期比9.6%減の5236億7800万円,営業損失は118億4200万円,純損失は230億1000万円である。プリンター複合機などの需要が予想以上に冷え込んだことや,欧州での販売体制の再編などにかかわる構造改革費用124億円を計上したことなどで収益が悪化した。

 同社は事務機器ディストリビュータの米IKON Office Solutions, Inc.を買収するなど(Tech-On!関連記事1)事業の強化を図ってきたが「せっかく体制を整えたのに,この不況と円高で水をさされた」(取締役 専務執行役員の三浦善司氏)。ただし「棚卸資産回転月数が前年3月末の1.82に対して1.86。10年以上にわたってSCM(supply chain management)に力を入れてきた成果か,売り上げが落ち込んだわりに在庫は抑えられた」(同)と好材料を強調。「今は厳しいが,経済が回復すれば力を発揮できると自負している」(同)。

 2008年度通期では黒字を確保した。売上高は前年度比5.8%減の2兆916億9600万円,営業利益は同58.9%減の745億3600万円だった。研究開発費はほぼ前年度並みの1244億円,設備投資は前年度比14%増の969億円と,不況下でも投資は減らしていない。タイに建設を進めているプリンターの新工場も予定通り2009年夏に稼働を始める計画という(Tech-On!関連記事2)。2009年度は売上高2兆1600億円(前年度比3.3%増),営業利益650億円(同12.8%減)を見込む。構造改革やIKON買収の成果を「下期に刈り取る」(三浦氏)とした。