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 三菱重工業の2008年度(2008年4月~2009年3月)の連結決算は,売上高が前年比5.4%増の3兆3756億円,営業利益が同22.2%減の1058億円と増収減益となった。発電事業などの原動機事業が好調だったほか,製鉄機械なども伸張して売り上げ増となった。ただし,円高の進行と材料費の高騰が売り上げの増分やコスト削減効果などを打ち消し営業利益は減少している。

 事業別に見ると,特に好調だったのはガスタービンや発電プラントなどを擁する原動機事業。国内,海外ともに発電プラントの工事やサービス工事が好調で,売上高は2007年度の9469億円を大きく上回る1兆2091億円となった。売り上げの増加によって,営業利益も前年の582億円から800億円へと伸びている。製鉄機械や風力機械が好調だった機械・鉄構事業も増収増益となった。売上高は5422億円(前年は4725億円)で営業利益は316億円(同113億円)。採算改善が進んで大幅な増益となったとしている。

 一方,冷熱機器や産業機械などの中量産品事業は,世界同時不況の影響で売り上げが急激に減少したことに加えて,円高や材料費高騰の影響の影響を大きく受けて減収減益の赤字となった。売上高は8054億円,営業損失が70億円となっている。工場の操業率が低下し生産効率が悪化したことも減益の要因となったという。船舶・海洋事業も,売上高が2401億円(前年は2839億円)の減収,営業利益が16億円(同40億円)の減益となっている。減益の幅大きいのは,円高による損失を引き当てたことによるものだという。

 2009年度の見通しについては,「不況による需要減少と円高の継続でかなり厳しい見方をしている」(同社)。為替差益の影響に加えて売上高も減少するとの予想だ。2008年度は比較的好調だった原動機事業,機械・鉄構事業ともに減収減益の見込み。加えて,中量産品事業は赤字幅が拡大するとの予想で,今後の経営改革の大きな課題となっている。