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 富士フイルムホールディングスは2008年度(2008年4月~2009年3月)の決算を発表した(発表資料のPDF)。連結売上高は前年度比14.5%減の2兆4343億4400万円,営業利益は同82.0%減の372億8600万円,純利益は89.9%減の105億2400万円だった。世界同時不況による需要の減少や,為替が円高で推移したことの影響で,第3四半期以降の売り上げが急速に減少した。原価の低減や販管費の削減,投資の抑制,在庫の圧縮などの採算改善策を進めたが,構造改革費用に335億円を投じたこともあり,売り上げ減や円高の影響を補いきれなかったとする。

 同社の主要3事業の部門別に見ると,デジタル・カメラやカラー・フィルムなどを手掛ける「イメージングソリューション部門」は,前年度からさらに赤字が拡大した。売上高は前年度比25.0%減の4104億円,営業損失は293億円だった。カラー・フィルムやカラー・ペーパーの市場縮小,Agなどの材料価格の高騰,デジタル・カメラの競争の激化,円高などにより収益が悪化したとする。

FPD材料の受注は回復基調

 医療機器やグラフィック・システム,フラットパネル・ディスプレイ(FPD)材料などを扱う「インフォメーションソリューション部門」は,売上高が前年度比14.6%減の9461億円,営業利益は同84.0%減の204億円だった。FPD材料は第2四半期まで順調だったが,第3四半期以降,パネル・メーカーの急激な生産調整の影響で売り上げが大幅に減少した。第4四半期に入ってからは受注は回復基調であるという。

 プリンター複合機や関連の消耗品,保守サービスなどを扱う「ドキュメントソリューション部門」は,売上高が前年度比9.6%減の1兆778億円,営業利益は同42.7%減の497億円だった。オフィスプロダクト事業やオフィスプリンター事業,プロダクションサービス事業などにおける米Xerox Corp.向け輸出では,出荷台数は伸びたものの,円高の影響で売上は減少したとする。

2009年度は構造改革断行で赤字見込み

 2009年度(2009年4月~2010年3月)は,連結売上高が前年度比5.5%減の2兆3000億円となる見通し。集中的に構造改革を進めるため,1450億円の構造改革費用が発生する見込み。これにより,営業損失は900億円,純損失は600億円を予定する。