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2009年第1四半期の出荷台数シェア(出典:IDC)
2009年第1四半期の出荷台数シェア(出典:IDC)
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 市場調査会社の米International Data Corp.(IDC)は,世界市場における携帯電話機の出荷台数に関する調査結果を発表した(発表資料 )。それによると,2009年第1四半期(1月~3月)は前年同期比15.8%減の2億4480万台で,2008年第4四半期(10月~12月)の2億8900万台(Tech-On!関連記事)と比較して,大幅に下回った。

 例年,第1四半期は年末年始商戦後の過剰在庫を解消するため出荷量を少なくする傾向にあるが,今期は特に消費者需要の冷え込み,不安定な為替変動,信用枠の縮小などの打撃を受けた。唯一,スマートフォンが堅調で出荷台数は前年比4.0%の成長となった。とりわけ西欧,北米,アジア太平洋地域(日本を除く)での伸びが見られた。

 地域別に見ると,北米市場の規模は,景気の大幅な後退と通信会社による販売促進の相殺により前年をわずかに下回る程度だった。中南米も経済成長の鈍化の影響で需要が伸び悩んだ。西欧は消費者の購買意欲が弱く,需要はさらに低下している。中・東欧,ロシアは通貨の切下げによって急減した。アジア太平洋地域では,不安定な経済情勢ながらも中国とインドでは成長が見られた。インドでの需要は依然として高い水準にあり,中国は農村部への補助金が需要を下支えした。

 ベンダー別に見ると,首位のフィンランドNokia Corp.は,第1四半期の出荷台数が前年同期から19.3%減少し,市場シェアも同39.7%から38.1%に縮小した。2位は韓国Samsung Electronics Co., Ltd.で出荷台数を同0.9%減にとどめ,市場シェアを同2.9ポイント上げ18.8%とした。3位は韓国LG Electronics Inc.で出荷台数が同7.4%減少した。不調なのは4位の米Motorola, Inc.と5位の日スウェーデン合弁Sony Ericsson Mobile Communications AB.で,出荷台数はそれぞれ同46.4%,35.0%減と大幅なマイナスを記録した。