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 トヨタ自動車は,2008年度通期(2008年4月~2009年3月)の連結決算を発表した。売上高は20兆5295億円(前年度比21.9%減),営業損益は4610億円の損失(前年度から2兆7313億円の悪化),当期純損益は4370億円の損失(同2兆1548億円の悪化)で,大幅に業績が悪化している。市場環境の悪化による販売台数の減少や為替の影響が大きい。

 2008年度第4四半期(2009年1~3月)の連結決算は,売上高が3兆5363億円(前年度同期比46.2%減),営業損益が6825億円の損失(前年度同期から1兆792億円の悪化),当期純損益が7658億円の損失(同1兆826億円の悪化)だった。

連結売上高の推移
2008年度は大幅に減少している。
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営業損益と売上高営業損益率の推移
2008年度第2四半期と第3四半期を境に営業赤字に転じた。
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 2008年度通期の連結販売台数は,756万7000台となり,前年度から134万6000台減少した。すべての地域で販売台数が減少している。減少幅を地域別に見ると,日本で24万3000台(218万8000台→194万5000台),北米で74万6000台(295万8000台→221万2000台),欧州で22万2000台(128万4000台→106万2000台),アジアで5万1000台(95万6000台→90万5000台),その他で8万4000台(152万7000台→144万3000台)となっており,先進国市場の落ち込みが大きい。

連結販売台数の推移
2008年度はすべての市場で販売台数が減少した。
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 営業損益の悪化要因は,「販売面の影響」が1兆4800億円,「為替変動の影響」が7600億円,「諸経費の増加ほか」が4791億円,「金利スワップ取引などの評価損益の影響」が122億円となっている。「原価改善の努力」は±0だった。

 2009年度通期の連結業績見通しは,売上高が16兆5000億円(2008年度通期比で4兆295億円の減少),営業損益が8500億円の損失(同3890億円の悪化),当期純損益が5500億円の損失(同1130億円の悪化)である。為替レートは,1米ドル=101円(2008年度比で6円の円高),1ユーロ=144円(同19円の円高)を見込んでいる。

 また,2009年度通期の連結販売台数の見通しは,650万台(2008年度通期比で106万7000台の減少)である。同社代表取締役社長の渡辺捷昭氏は「日本をはじめとする各国政府の市場刺激政策に期待している」と語ったが,そうした政策の効果は不透明なところが多いため,現段階での販売台数の見通しには反映させていないという。