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北米の液晶テレビ市場における上位5社の出荷台数シェア
北米の液晶テレビ市場における上位5社の出荷台数シェア
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 米iSuppli Corp.は,2009年第1四半期における北米の液晶テレビ市場の出荷台数シェアを発表した(発表資料)。首位に立ったのは米VIZIO, Inc.。直前期比7.8ポイント増の21.6%までシェアを拡大し,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.を抜いた。景気後退を受けて可処分所得が減ったことによって,消費者の関心が低価格のテレビに集まったため,VIZIO社が伸びたという。2位はSamsung Electronics社の19.9%,3位はソニーの16.6%である。

 VIZIO社は2009年第1四半期に,冷陰極管(CCFL)バックライトを搭載した駆動周波数60Hzの,いわゆる「フルHD」対応42型液晶テレビを,平均販売価格850米ドルで販売した。一方,Samsung Electronics社とソニーは同じ仕様の40型液晶テレビを,それぞれ1000米ドルと1090米ドルで販売した。120Hz駆動の40および42型の液晶テレビでは,VIZIO社の価格は1000米ドル程度だったが,Samsung Electronics社とソニーの製品の価格は400米ドル程度高かったという。テレビの購入費用が減る中で,消費者にとっては低価格の製品がますます魅力的になっているとiSuppli社は分析する。

 VIZIO社は,2007年第2四半期に北米の液晶テレビ市場で初めて首位を獲得したが,その後,2008年第2四半期には8.7%までシェアを落とした。2009年第1四半期に21.6%までシェアを拡大したのは,低価格を維持しながら120Hz駆動などの新たな機能を加え,Samsung Electronics社やソニーといったブランドに対しても競争力を高めたためという。さらに,米Wal-Mart Stores,Inc.のような大型の小売販売チャネルを利用していることも,VIZIO社の成功の要因とする。

北米の液晶テレビの出荷台数は対前年同期比10.5%増

 2009年第1四半期の北米における液晶テレビの出荷台数は対前年同期比10.5%増の630万台だった。景気後退によって,他の家電製品の多くが販売台数を減らす中,液晶テレビ市場は好調に推移した。iSuppli社によれば,「消費者は液晶テレビの購入をやめるより,低価格の液晶テレビを購入するようになっている」という。販売店が2008年末から販売促進活動を継続し,液晶テレビの価格も下落したため,液晶テレビ出荷台数はなんとか前年の実績を上回ったとする。