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 ロームの2008年度(2008年4月~2009年3月)決算は,2ケタの割合で減収減益になった(PDF形式の発表資料)。売上高は前年度比15.1%減の3171億4000万円,営業利益は同84.4%減の105億4000万円,純利益は同69.2%減の98億3700万円である。

 集積回路事業の売上高は前年度比1.9%減の1599億2400万円だった。2008年10月に買収したOKIセミコンダクタの下期分の売上高440億円を除くと3割近い減収になっている。携帯電話機向けの液晶ドライバICや車載オーディオ機器向けのモータ・ドライバICなどの売り上げが落ち込んだ。ゲーム機向けやパソコン向けの各種LSIなど,上期は好調に売り上げを伸ばした製品も下期に低迷するものが多かった。一方で,携帯電話機向けのLEDドライバICや照度センサIC,薄型テレビ向けの音声関連LSI,車載向けパワー・モジュールなどの販売は好調だったという。

 半導体素子事業の売上高は前年度比26.5%減の1142億3200万円だった。小信号用途のトランジスタやダイオードの売り上げが低迷したほか,上期は堅調だったパワーMOSFETの売り上げも下期に減速した。LEDは小型品や白色LEDは好調だったものの,そのほかの品種は売り上げが落ち込んだ。半導体レーザも光ピックアップ市場の低迷を受けて大幅な減収になった。

 2009年度の業績に関しては,上期は赤字を出すものの,下期に回復し,通期では増収増益になると見込む。売上高は前年度比10.4%増の3500億円,営業利益は同108.7%増の220億円,純利益は同1.7%増の100億円とした。「エレクトロニクス市場で,最終需要の落ち込みを超えた生産量の激減という最悪期は脱した」(決算短信より)と同社はみている。直近の受注状況も「2009年2月までは下降局面が続いたが,3月からは少しずつ受注が回復してきた」(同社広報)。

 主力の集積回路事業はOKIセミコンダクタ分を除いても約7%の増収になる見込み。海外メーカーの携帯電話機にLSIが採用されるなど,新製品の拡販に期待できるという。OKIセミコンダクタも,黒字化は成らないものの赤字幅は前年度の1/3程度まで圧縮する見通しである。