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代表取締役社長兼CEOの山内孝氏。資本提携関係にある米Ford Motor Co.の経営状況に関して記者から質問を受け「Fordは大丈夫なんじゃないですか」。
代表取締役社長兼CEOの山内孝氏。資本提携関係にある米Ford Motor Co.の経営状況に関して記者から質問を受け「Fordは大丈夫なんじゃないですか」。
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 マツダは,2008年度(2008年4月~2009年3月)の業績を発表した。売上高は前年度比27.0%減の2兆5359億200万円,営業損失は283億8100万円,純損失は714億8900万円だった。自動車の販売台数は前年度比7.5%減の126万1000台。中国を除く全ての地域で需要が落ち込んだという。国内の販売台数は同15%減の21万9000台となり,国内市場シェアは前年度に比べ0.2ポイント縮小して4.6%になった。ただし,米国や欧州では販売数量は減ったものの市場シェアは小幅ながら拡大した。中国では台数,市場シェアともに伸びた。

 2009年度の業績見通しは,売上高2兆300億円(前年度比19.9%減),営業損失500億円,純損失500億円とする。2期続けて赤字だが,2009年度下期単体では黒字化し,2010年度以降は利益を計上する計画。2009年度の自動車販売は前年度比12.8%減の110万台を見込む。引き続き,中国を除く全地域で売り上げが落ち込むと予測している。生産計画は上期に510万台,下期に565万台。474万台を生産した2008年度下期は工場稼働率が50%まで低下したが,2009年度下期は80%程度を見込む。

 長期的な経営テーマとしてマツダは,環境対応技術の進化を挙げた。同社はアイドリング・ストップ装置「i-stop」を搭載する新型「Mazda3(日本名:アクセラ)」の予約を北米で受け付けており,日本でも投入を間近に控える。「i-stop,減速エネルギーの回生技術と段階的に電気デバイスを導入し,幅広い顧客に提供していく。ハイブリッド車や電気自動車,燃料電池車はその後」(代表取締役社長兼CEOの山内孝氏)と環境車戦略を描いている。

 現在は「プリウス」や「インサイト」といったハイブリッド車がブームを形成しているが「ハイブリッドの市場規模は台数ベースで今のところ自動車全体の2%程度。まずは,残る98%の市場で良いクルマを出すことが大切」(山内氏)とした。2001~2008年の7年間で,マツダ全車種の平均燃費の向上率は約30%になったという。「この向上の幅は業界でもトップ・クラスと自負している。内燃機関の改良など,基本的な部分をしっかりやっていく。高効率の次世代パワートレーンと軽量な次世代プラットフォームの開発により,2015年までの7年間でも向上率30%を達成する」(山内氏)。

マツダの環境車戦略(同社の決算説明資料より)
マツダの環境車戦略(同社の決算説明資料より)
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