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 住友金属工業は2009年5月18日,鍛造クランクシャフト事業の強化を目的に,インドの自動車部品メーカーであるAmtek Auto社と合弁会社を設立することで合意したと発表した。新会社名は「SMI Amtek Crankshaft社」。同年7月下旬に設立・稼働開始の予定で,小型鍛造クランクシャフトなど,鍛造品を製造・販売する。

 新会社の資本金は5億4000万ルピー(1ルピー=1.98円の換算で約10億7000万円)。住友金属が40%,住友商事が10%,Amtek Auto社が50%を出資する。新会社は,ニューデリー郊外にあるAmtek Auto社のダルヘラ工場を買収する。同工場は4000tのプレスラインを備え,フル稼働時の年産能力は80万本となる。

 住友金属では現在,日本と米国,中国の3拠点で鍛造クランクシャフトを生産している。具体的には,交通産機品カンパニー製鋼所(大阪市)で乗用車・トラック・建設機械用などの製品を,米国のケンタッキー州にあるInternational Crankshaft社と中国・広東省にある恵州住金鍛造で乗用車・小型トラック向けの製品を造っている。各拠点の年産能力は,約400万本,約270万本,約180万本。今回のインド進出によって生産拠点は4カ所となり,世界シェアで10%以上を実現できる見通しだ。

 同社によると,現在,自動車産業を取り巻く環境は厳しいものの,近年インドでは自動車産業が急成長しており,中長期的には現地での鍛造クランクシャフトの需要が飛躍的に増大するとみられる。新会社の設立によって住友金属は,インド市場への進出を図る。