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 岩谷産業は,LPガス改質型の家庭用燃料電池「エネファーム」の販売を2009年7月から開始する。積水ハウスの住宅販売と連携し,普及に弾みをつける狙いだ。

 「エネファーム」は,燃料電池4メーカー(東芝燃料電池システム,エネオスセルテック,パナソニック,荏原バラード)の統一ブランドで,LPガス/都市ガス/灯油などから取り出した水素を用いて燃料電池で発電し,同時に発生する排熱から温水を回収する家庭用コージェネレーション設備のこと。総合エネルギ効率が高く省エネと環境改善に寄与するとして,経済産業省は2030年度に250万台の普及を目指している。初年度の2009年度は1台当たり最大140万円の補助金(総額約61億円)を出す。

 岩谷産業は,LPガス販売組織「マルヰ会」を通じて全国に310万世帯以上の顧客を持っている。さらに2008年9月には,大手販売店と共同事業展開を図る「マルヰガスサプライチェーン(MGSC)店会」を設立し,販売チャネル戦略を強化した。今後,燃料電池の販売に,このMGSC店会を活用する計画で,既に2009年4月より販売予約を開始している。積水ハウスとの連携により同社の住宅購入者および予定者に対し,岩谷産業の全国に20社あるLPガス販売子会社が「エネファーム」の提案から販売,現地施工,アフターメンテナンスまでを行う。

 岩谷産業は,2005年度から実証試験を開始し,延べ83台のテスト機を設置してデータを取得。併せて,燃料電池メーカーとともにグループ会社での研修や教育を実施し,販売に向けて施工/保守体制と拡販体制を構築してきた。