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図◎抵抗を抑えて加工範囲を拡大した「AME形」。
図◎抵抗を抑えて加工範囲を拡大した「AME形」。
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 日立ツールは,従来に比べて切削抵抗が小さい刃先交換式のラフィング・エンドミル「AME形」を発売した(図)。ニック付きのインサートを使用して切削抵抗を低減したため,従来は対応できなかった重切削が可能だ。

 従来の刃先交換式ラフィング・エンドミルは切削抵抗が大きく,切り込み量を大きく設定するとびびりが生じやすい。そのため,一般にクランプ剛性の低いワークの加工では,ハイス製のラフィング・エンドミルを使う。それに対して新製品では,インサートのニック形状を工夫することで切粉を細かく分断できるようにして,切削抵抗を従来の約60%に低減した。従来びびりが発生していた切り込み量でも切削が可能になり,粗加工の効率を高められるという。

 ニック付きインサートに加えて,粗加工をした後の側面中仕上げ向けに切れ刃形状が波形のインサート「FT形」も用意した。これにより,滑らかで段差の少ない加工面を得られる。同インサートの切削抵抗は上記のニック付きに比べて約10%大きいものの,粗加工でも使える。

 インサートは,PVD(化学的蒸着法)コーティング膜の厚膜化技術を適用して耐摩耗性を高めた材種「JS4060」と,潤滑性に優れるコーティング材種「JX1060」の2種類に対応。これにより,従来比で2倍に長寿命化できるという。価格は1050円から。

 ホルダに新しい硬質表面処理を採用することで,切粉の擦過による損傷を減らした。さらに,ホルダ本体にはスピンドル・スルーに対応したクーラント穴を設置し,切粉を排出しやすくしている。ホルダのラインアップは,シャンクタイプとボアタイプの2種類。それぞれ,直径32~50mmと直径50~63mmのタイプをそろえ,価格は5万2920~23万3100円と8万7900~13万200円。