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 米国の調査会社J.D. Power and Associates社の米国自動車市場の分析によると、5月は過去12カ月間に比べて販売台数の前年同月比の減少率が縮小すると予測しているが、消費者に不況による先行き不安感が残っているため、販売台数が伸びるはずの2~4月の春のセール期間には回復傾向が見られなかったという。

 同社は全米1万店以上の新車販売店からリアルタイムで取引データを収集している。5月の営業日14日間の販売データを基に、5月の月間販売台数は71万6000台、SAAR(季節調整済み年率換算値)は760万台と予測した。月間販売台数は前年同月比36%減となるが、4月と比べると減少幅は9ポイント向上する。この結果から市場が安定化する兆候はみられるものの、現在の販売状況では早い回復は見込めないという。一方で、経済指標は改善を続けるとみており、低水準ながらも業界が安定することで消費意欲が戻り、夏のセール期間には販売台数が上昇することを期待している。

 米国の販売状況は歴史的な低レベルになっているが、欧州やアジアでは、廃車報奨金制度などの消費刺激策が功を奏し、月間販売台数が回復している国もある。特にドイツと中国では、前年同月比がプラスに転じた。インドやブラジルの2009年における年間販売台数は2008年より減少すると見られるが、年初の予測よりは上昇している。同社は、世界販売台数のSAARの見通しを、3月の5780万台から5月には5860万台に上方修正した。