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iPhone向けWebアプリケーション開発ソフトウエア「MobiOne」
iPhone向けWebアプリケーション開発ソフトウエア「MobiOne」
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 米Genuitec, LLCは,iPhone向けWebアプリケーション開発ソフトウエア「MobiOne」のベータ版を公開した(発表資料)。同ソフトウエアは,HTML 5.0やCSS,JavaScriptといったWebの標準技術を利用しながら,iPhone搭載「Safari」ブラウザーが採用するオープンソースのレンダリング・エンジン「WebKit」内で動作するWebアプリケーションの開発環境である。MobiOneは今後,iPhone以外にも,WebKit技術を採用したAndroid搭載のT-Mobile G1やBlackBerry,Palm Preにも対応する予定である。フィンランドNokia Corp.の携帯電話機や小型ノート・パソコン(ネットブック)への対応も検討中である。

 Genuitec社,Vice President Product DevelopmentのWayne Parrott氏によると,MobiOneの初期ターゲット市場は企業用Webアプリケーションの開発である。米Apple Inc.が提供するSDK上でiPhoneのネイティブ・ソフトウエア・アプリケーションを開発しようとすると「iTunesのようなシステムを社内で運用して,アプリケーションを配信する必要がある。多くの企業にとってこれは大きな負担となる」(同氏)。さらに,iPhone SDKは現在,Mac OSのみに対応しているが,MobiOneはWindowsで動作するので,Windowsの開発環境を利用する企業に合うと主張する。MobiOneは,今後3ヵ月以内にMac OSやLinuxに対応する予定という。

 MobiOneで開発したWebアプリケーションはWebKit内で動作するので,現時点ではネイティブのアプリケーションと比べると,Apple社などの携帯電話メーカーが端末内の位置情報などリソースの利用を制限している。しかし,Parrott氏は既にW3Cで端末の位置情報をWebアプリケーションから取得する標準技術の開発が進んでいると指摘し,こうした問題が解決に向かうと予測している。「MobiOneを使って多数の端末上でWebアプリケーションをネイティブ・アプリケーション並みに簡単に開発できる」(同氏)とする。

 MobiOneは2009年夏ごろに正式版を出荷する予定である。価格は現時点で未定だが,100米ドル以下になる方向という。なお,日本語版もいずれ出荷する予定である。