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 ジェイテクトは,小型車向けコラムアシスト式電動パワーステアリングを,「人とくるまのテクノロジー展2009」に出品した。日産自動車の「キューブ」(2008年式)に採用されたもので,固定構造やトルクセンサ構造を変えたことなどにより,従来品比で8%の軽量化を実現している。

小型車向けコラムアシスト式電動パワーステアリング
日産自動車の「キューブ」に採用された。
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 最も小型・軽量化に貢献したのは,ステアリング・コラムを固定するための構造を簡素化したこと。従来品では,トルクセンサのECU部を保持する必要があるなどの理由でブラケットの形状が複雑だったが,開発品ではECU部をセンサ部と切り離し,アシストモータの歯車減速機のハウジングと一体化。さらに,チルトを調整するための支点(チルトヨーク)もハウジングと一体化させたことで,ハウジングの形状を簡素化でき,全体を小型・軽量化した。ホールIC方式のトルクセンサを採用したことで,センサ部とECU部を別々に配置できたという。

小型・軽量化のための変更点
固定構造の簡素化,トルクセンサの構造変更などで実現した。
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 ステアリング・コラムの固定方法を変更する場合,強度や剛性,衝突安全性を確保できるかどうかが重要になる。「最近は(開発期間短縮やコスト削減などによって)何度も何度も衝突試験を行えるわけではないので,検証にはシミュレーションを多用した」(同社の説明員)。実績データが蓄積されてきたことに加え,ツールの改善も進んでいるという。

 また,この電動パワステは,複数の車種での共用を前提に開発されており,キューブと同じプラットフォーム(Bプラットフォーム)を使う「マーチ」や「ティーダ」のフルモデルチェンジのタイミングでも採用される可能性があるという。