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 米Microsoftは米国時間2009年5月21日,欧州連合(EU)の独占禁止法(独禁法)当局である欧州委員会(EC)が,予定していたWindows/Internet Explorer(IE)抱き合わせ販売の訴訟に関する口頭弁論を中止したことを明らかにした。この口頭弁論は,ベルギーのブリュッセルで6月3~5日に実施される予定だった。

 中止の理由としてECは,競争法関連の国際組織International Competition Network(ICN)が同時期にスイスのチューリッヒで大規模な政府間会議を開くため,重要な関係者の出席が望めないことを挙げた。

 この口頭弁論は,Microsoftが実施を要求したもの。これに対しECは,ICN会議と同じ6月3~5日の実施を通知してきたという。Microsoftは「主要メンバーがICN出席のため口頭弁論に参加できなくなる」として日程の変更を求めたが,ECは他の日程では会議室を確保できないと回答した。Microsoftは,別の日程で会議室を手配すると提案したものの,ECに断られたとしている。

 Microsoftによると,口頭弁論を6月の第1週に実施すべき法律上やその他の理由はないという。この日程では口頭弁論の準備は進められないとして,同社は引き続き日程変更を求めている。

 抱き合わせ販売が独占的地位の悪用にあたるとして,ECがMicrosoftに異議声明(Statement of Objections)を送ったのは2009年1月のことである。同社は2009年4月末,WindowsへのIE搭載が合法であることを説明する回答をECに提出した(関連記事:ECがMicrosoftに異議声明,「WindowsとIEの抱き合わせは競争法違反」/MicrosoftのWindows/IE抱き合わせ販売問題,ECが回答期限を1週間延期)。今回の口頭弁論でも正当性を主張する予定だった(関連記事:RC版が公開されたWindows 7に関する噂の真相)。

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