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 ニコンは,半導体製造装置/液晶パネル製造装置を扱う「精機カンパニー」の拠点再編と人員削減を発表した(発表資料)。世界不況に伴って半導体製造用,液晶パネル製造用ともに露光装置の受注が落ち込んでいることから,国内生産子会社4社を2社に再編する。

 再編の対象になる生産子会社は,栃木ニコンプレシジョン(栃木県大田原市),水戸ニコンプレシジョン(茨城県那珂市),仙台ニコンプレシジョン(宮城県名取市),蔵王ニコン(宮城県刈田郡)の4社。2009年10月1日付で,栃木ニコンプレシジョンと蔵王ニコンを存続会社として会社分割および合併を実施する。この再編により,半導体製造用の露光装置はニコンの熊谷製作所と栃木ニコンプレシジョンが,液晶パネル製造用の露光装置はニコンの横浜製作所と横須賀分室および蔵王ニコンが生産を担う体制となる。再編を通じて,国内で露光装置の生産にかかわる従業員2900人のうち800人を削減するとした。

 さらに,精機カンパニーの販売/サービス部門も縮小を図る。米国とドイツでそれぞれ販売/サービスを手掛けてきた現地法人2社の業務を可能な限り一体化し,共通部分の削減などでコストを圧縮する。このほか,シンガポールでのサービスを手掛けてきた現地法人を縮小し,一部機能を台湾の現地法人に移管するといった施策を予定している。国内外の販売/サービス部門の縮小に伴って,ニコンは従業員200人を削減する計画。

 一連の再編でニコンは約80億円の固定費削減を見込む。なお,関連費用として2009年度(2009年4月~2010年3月)に特別損失40億円を計上する見通し。