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図1 リアルタイム・スペクトラム・アナライザ「RSA6114」を使い,掃引幅1.0GHzでDPX機能を使って表示したところ。
図1 リアルタイム・スペクトラム・アナライザ「RSA6114」を使い,掃引幅1.0GHzでDPX機能を使って表示したところ。
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図2  DPX Density トリガの様子。DPXスペクトラム表示上で位置を指定してトリガをかけることができる。
図2  DPX Density トリガの様子。DPXスペクトラム表示上で位置を指定してトリガをかけることができる。
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図3 DPX機能の階調深度を高めた。同社ではDPX機能の第2世代と位置付ける。
図3 DPX機能の階調深度を高めた。同社ではDPX機能の第2世代と位置付ける。
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 日本テクトロニクスは,既に販売を開始しているリアルタイム・スペクトラム・アナライザ「RSA6100シリーズ」にオプションで搭載できる掃引スペクトラム解析などの新機能を発表した。このRSA6100シリーズは,表示色の階調を利用して周波数スペクトラムの頻度分布を表示するデジタル・フォスファ(DPX)機能を搭載している。ただし,DPXを使って表示できるのはリアルタイム取り込み帯域幅が最大の110MHzまでの信号に限られていたが,今回の新機能を適用すれば振幅幅が14GHzの信号までDPXで掃引できるようになる。

 そのほかトリガ機能を二つ追加した。一つは今回新たに搭載した「DPX Density トリガ」である。DPXにより検出した信号に対して,出現確率をトリガとして指定できる。間欠的に発生する雑音や干渉など,主だった信号に埋もれてしまう信号を取り込みやすくできるとする。

 もう一つは,時間ドメインでのトリガ機能で,オシロスコープに搭載する機能と同等のものとする。スペクトラム・アナライザでも時間ドメインの表示を使って異常信号を解析する場合が増えているとして追加した。パルス幅の違いによって信号を識別するタイム・クオリファイ・トリガ,一度信号を取り込んだ後はいったん取り込みを停止して不要な信号の取り込みを避けるホールドオフ・トリガ,パルス列中から異常振幅を持つパルスを補足するラント・トリガである。

 こうした機能拡張を実現するため,DSPの処理能力などを強化している。取得データを周波数スペクトラムに変換する速度は,従来の約4万8000回/秒から約29万2000回/秒へ,約6倍に高速化した。信号補足確率(POI)100%のパルス時間は24μ秒から10.3μ秒に短縮したという。DPX機能で表示する頻度分布については,階調深度を従来の65kから8Gへと広げ,分解能を高めたとする。分解能帯域幅(RBW)10kHzで最大14GHzの周波数スパン(掃引幅)に対応できる。

 今回の新機能は,RSA6100シリーズに対するオプションや,同シリーズの既存ユーザーに対するアップグレードとして販売する。価格は,新製品購入時のオプション「RSA6100A型オプション200」の場合が124万円,アップグレード「RSA6UPオプション200」の場合が158万円である。DSPなどのハードウエアを交換し,トリガ機能などを追加するソフトウエアを追加するという。