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 米Atemlは,車載LAN規格「LIN(Local Interconnect Network)」ネットワーク向けのアプリケーション用にAVRベースの8ビットマイコン「ATtiny87」を発売した(発表資料)。低コストが特に重視されるLINスレーブのアプリケーション向けに特化した,省ピンパッケージのマイコンである。

 自動車では,ドアロックやパワーウインドウ,ワイパー,照明,天候センサーなど多くの要素が,LINネットワークで制御されている。これらの要素で必要なものは,LINコントローラとセンサー接続用のA/Dコンバータ,16ビットタイマ程度な事が多い。ATtiny87はスレーブモードで動作し,転送速度の自動調整機能を持ったLIN対応UARTを搭載する。このLIN対応UARTを使う場合,2種類の割り込みをハンドリングするだけでよい。一つはLIN IDの設定で,もう一つは送受信完了である。

 8Kバイトフラッシュ・メモリのATtiny87は,16Kバイトフラッシュ・メモリを搭載する「ATtiny167」と完全互換であり,同じパッケージ(QFN32/SO20/TSSOP20)で提供される。このパッケージは「AECQ-100 grade 0」に準拠しており,環境温度150℃まで対応できるため,エンジンセンサーやウォーターポンプ,排気ガスシステムなどのアプリケーションにも利用可能である。ATtiny87には,125℃まで対応できる「AECQ-100 grade 1」に準拠したパッケージも用意されている。

 独Vector Informatik GmbHとの協業により,LIN 2.1に完全対応したソフトウエアも用意している。このソフトは,フラッシュ・メモリを1Kバイト占有するだけであり,残りがユーザーアプリケーションで利用可能である。

 ATtiny87はすでにサンプル出荷と量産を開始している。価格は125℃バージョンが10000個購入の場合で1.12米ドルとなっている。32Kバイトフラッシュ・メモリのバージョンも今後出荷予定である。