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 荏原製作所は2009年5月25日,燃料電池事業から撤退すると発表した(発表資料)。同社は,同事業を手掛ける子会社の荏原バラードを解散することを決めた。

 本格的な製品の市場投入に向けて,大量生産およびコストダウンのためのさらなる投資が必要となる家庭用燃料電池事業を継続することは困難と判断したため,解散を決めたという。解散の日程については,荏原製作所以外の株主と協議中とする。荏原バラードは,1998年に設立。荏原製作所が51%,カナダBallard Power Systems Inc.が49%出資している。

 荏原バラードの解散の発表を受けて,同社製の家庭用燃料電池「エネファーム」の発売を予定していた東京ガスは,同製品の発売中止を発表した(発表資料)。東京ガスは,荏原バラード・グループ,パナソニック・グループの2グループと共同開発を進めていたが,今後はパナソニック製のエネファームのみを販売することになる。なお,東京ガスは,2009年度のエネファームの販売目標1500台を変更しないとしている。

 開発過程における定置用燃料用電池大規模実証事業で設置した荏原バラード製のエネファームについては,東京ガスと荏原製作所が今後の定期点検とメンテナンスを実施する。同実証事業で設置した荏原バラードのエネファームは316台である。