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 トピー工業は、高い常温強度・耐熱性・耐力がありながら、熱間加工性にも優れたMg(マグネシウム)合金複合材料を開発した。Mg合金は、密度がAl(アルミニウム)の2/3と、実用金属のなかで最も軽く、現在、携帯電話機やPCの筐体、一部の自動車部品などで使われている。しかし、汎用のマグネシウム合金は、耐力・耐熱性などに課題があり、その用途は限定的だった。

 同社は、5年前より、大阪大学接合科学研究所の近藤勝義教授の協力を得て、高性能マグネシウム合金複合材料の研究開発に取り組んできた。同社独自の製造法である「ECABMA法(Equal Channel Angular Bulk Mechanical Alloying Method)」を新たに開発し、汎用Mg合金と生石灰(酸化カルシウム)を複合化した。汎用Mg合金のチップと添加二次粒子を押し固め、せん断力を繰り返し掛けることによって、結晶粒を微細化するとともに、添加二次粒子をMg合金中に均一に分散する。極めて高い常温強度と耐熱性、耐力を備えながら、良好な熱間加工性も確保した新しい特長を持つ材料ができた。

 同社は、平成18・19年度の経済産業省「地域産業創造技術開発費補助金」を受け、実用部材を試作、検討できる最大φ50mmまでの丸棒素材などを造るパイロットプラントを開発した。今後は、材料特性と製造技術をさらに開発・改良し、Mg合金複合材料の実用化を目指す。この研究開発成果を、日本塑性加工学会春季講演大会(5月29~31日、京都大学)と粉体粉末冶金協会春季講演大会(6月2~4日、京都工芸繊維大学)に発表する。

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