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 米IBM Corp.とブルガリア政府は,ナノサイエンス分野の研究で協力すると発表した(発表資料)。今回の合意に基づき,IBM社はナノサイエンスの新しい領域の共同研究において,ブルガリアの産業界,大学,Bulgarian Academy of Scienceを支援する。政府による研究プログラムは3年間で,これまでと異なるナノプロダクツ,MEMs,マイクロシステムを開発することを目指す。

 加えて,IBM社は,ブルガリア政府が予定するナノテクノロジー研究センターの設立を支援することも発表した。同センターはブルガリアで初のナノテクノロジーの研究施設となる。コンピューティング集約型のプロジェクトを手掛けられるよう,同研究施設はBulgarian State Agency for Information Technology and Communicationsが所有する,ブルガリアで最も強力なスーパー・コンピュータ「Blue Gene」を導入する。Blue GeneはIBM社が開発したスーパー・コンピュータ。施設の完成は2010年の予定で,研究スペースは500m2近いという。

 ブルガリア政府は,同研究施設で,(1)マイクロ流体工学とナノ流体工学,(2)エレクトロニクス技術とセンシング技術に向けたナノシステム,(3)ナノ材料の分野の応用研究を行う。各分野の研究目的は以下の通り。

(1)マイクロ流体工学とナノ流体工学分野
 細胞と細胞組織に対する理解を深め,薬物の毒性試験と新薬の開発を支援するための生物学的な標本を得る。
(2)エレクトロニクス技術とセンシング技術に向けたナノシステム分野
 ナノスケールのセンサとアクチュエーターを使って,大気汚染分析といった環境モニタリングやセキュリティなどの技術開発を支援する。
(3)ナノ材料分野
 ナノスケールの電子回路を実現する可能性のある化合物半導体に向けた仮想基板の開発