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図1 Type Eコネクタの試作品
図1 Type Eコネクタの試作品
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図2 写真中央部にあるのが,中継レセプタクルの試作品である。
図2 写真中央部にあるのが,中継レセプタクルの試作品である。
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図3 車内を想定した実演
図3 車内を想定した実演
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図4 車内を想定した実演の構成
図4 車内を想定した実演の構成
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図5 透明な台座の上にあるのが,Type Dコネクタの試作品である
図5 透明な台座の上にあるのが,Type Dコネクタの試作品である
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図6 既存のコネクタ仕様とType Dの比較。表によれば,端子間隔は0.4mm,高さは2.9mm,幅は6.5mmである。
図6 既存のコネクタ仕様とType Dの比較。表によれば,端子間隔は0.4mm,高さは2.9mm,幅は6.5mmである。
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図7 Type Dコネクタの種類
図7 Type Dコネクタの種類
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 HDMIの策定/推進団体である米HDMI Licensing, LLCは,HDMIの次世代仕様「HDMI 1.4」に関する同社のニュース・リリース発表に合わせ,都内で報道陣向けに説明会を開催した(Tech-On!関連記事)。2009年6月中に正式に仕様が決まる予定のHDMI 1.4の概要を説明すると共に,試作品や動作デモを披露した。例えば,HDMI 1.4で新たに導入される予定の車載機器向けコネクタとケーブル,携帯機器に向けた小型コネクタである。いずれも既に発表済みだが,こうした発表会場に出展したのは初めて(日経エレクトロニクス関連記事)。加えて,試作品を利用した動作の実演も初となる。

 車載向けコネクタとケーブルを展示したのは日本航空電子工業である。コネクタ仕様の名称は「Type E」。現行仕様である「HDMI 1.3a」では,コネクタ仕様は標準的な「Type A」と携帯機器向けの「Type C」(いわゆるHDMIの「ミニ・コネクタ」)のほか,「Type B」の計3種類がある。

 Type Eの特徴は,現行のコネクタ仕様に比べて堅牢性や耐振動性などを向上させている点である。端子数は19端子と同じものの,端子間隔を,「現行の1mmから1.5mmに拡大した」(説明員)という。ケーブルに関しても,強度や屈曲性を車載仕様にしたとする。日本航空電子工業はType Eコネクタのほか,車載向けの中継用レセプタクルも展示した(図1,2)。外部から持ち込んだHDMI対応機器,例えばビデオ・カメラの映像を車載ディスプレイに映す場合に利用する。会場では,自動車内での利用を想定した実演を見せた(図3)。パナソニックのBlu-ray Discプレーヤーから出力された1080i,60フレーム/秒の映像を車載ディスプレイに出力していた。3mのType AのケーブルをBlu-ray Discプレーヤーにつなげ,中継レセプタクルを介して,6mの車載用HDMIケーブルと接続する。ケーブルの一端はType Eコネクタになっており,このコネクタを車載ディスプレイ側に接続している(図4)。

 現行の携帯機器向けType Cコネクタをさらに小型化した「Type D」コネクタの試作品を展示したのは,米Molex Inc.である(図5)。端子数は19と現行仕様と同数のまま,Type Cコネクタと比較して,実装時に占有する基板面積を37%縮小し,開口部の大きさを43%縮小したとする(図6)。小型化したことにより,Micro USBコネクタと同程度の大きさになったため,同コネクタとType Dコネクタをユーザが誤って挿入してしまう可能性が出てきた。そこで,Type Dでは誤挿入を防止するために,Micro USBコネクタと大きさを変えた。Type Dコネクタは,さらに細かく分類すると3種類あるという。「スルーホールタイプ」と「SMTタイプ」,「スルーホールタイプ・SMTハイブリッドタイプ」である(図7)。

 なお,いずれのコネクタとケーブルも試作品。正式なHDMI 1.4策定にともない,若干の仕様変更の可能性があるという。