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Serial ATA向けのIPコア群 Synopsysのホームページより。
Serial ATA向けのIPコア群 Synopsysのホームページより。
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 米Synopsys, Inc.は,シリアルATA規格の最新版である「Serial ATA 3.0」のIPコアを発表した(日本語版ニュース・リリース1)。同規格のデータ転送レートの6Gビット/秒のインタフェースを持つSSD(solid state device)といったストレージ・システム向けSoCへの集積を狙う。

 このIPコアの発表は,Serial ATA International Organization(SATA-IO)のSATA Revision 3.0のアナウンス(ニュース・リリース2:PDF)を受ける形で行われた。SATA 3.0の6Gビット/秒のデータ転送速度は,既存の最新版だったSATA2.6の3Gビット/秒の2倍になる。

 今回,Synopsysが発表したIPコアは3種類あり,いずれも同社のIPコア製品群「DesignWare」に含まれる。AHCIホスト・コントローラと,デバイス・コントローラ,そしてPHYである。同社は,VMM(Verification Methodology Manual)に準拠したSystemVerilogベースのSATA 3.0検証用IPも提供する。

 Synopsysによれば,今回のAHCIホスト・コントローラには,SATA 3.0仕様にある各種の機能が組み込まれている。例えば,新しいストリーミングの「Native Command Queuing(NCQ)」や,パワーマネージメント・モードなどである。ストリーミングNCQのサポートにより,一定時間あたりのデータ転送量が保障されるため,音声や動画のストリーミング・サービスの品質が向上する。

 また,高い消費電力効率が求められるシステムでは,アクティブ・モードを飛び越して一部停止モードから完全停止モードへの直接遷移を可能にするパワー・マネージメント機能が提供される。さらにDMAエンジンも組み込まれているため,大容量ストレージ・デバイスへのデータの呼び出しと応答にかかる時間とCPU処理時間を最小に抑えることがでできる。

 ホスト・コントローラとデバイス・コントローラ,検証用IPはすでに提供可能な状態になっている。一方PHYは現在,開発中で,2009年第4四半期中に限定ユーザー向けに,2010年第2四半期中に一般ユーザー向けにそれぞれ提供を始める予定である。



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