PR
SID Display Week 2009の会場「Henry B. Gonzalez Convention Center」
SID Display Week 2009の会場「Henry B. Gonzalez Convention Center」
[画像のクリックで拡大表示]
会場を上から見た様子
会場を上から見た様子
[画像のクリックで拡大表示]
ビジネス・カンファレンスの基調講演に立ったIntel Capital社のHolder氏。
ビジネス・カンファレンスの基調講演に立ったIntel Capital社のHolder氏。
[画像のクリックで拡大表示]
同じくビジネス・カンファレンスで基調講演したPixel Qi社Founder&CEOのMary Lou Jepsen氏。
同じくビジネス・カンファレンスで基調講演したPixel Qi社Founder&CEOのMary Lou Jepsen氏。
[画像のクリックで拡大表示]
会場内に散見される手の消毒液
会場内に散見される手の消毒液
[画像のクリックで拡大表示]

 ディスプレイ技術についての世界最大級の学会「Society for Information Display(SID)Display Week 2009」が2009月5月31日に米国テキサス州サン・アントニオ市で開幕した。シンポジウムや併設の展示会は2009年6月2~5日に開かれる。参加者は約6000人になるという。

 今回のSIDの注目点は,電子ペーパーなどへの応用を目指した低消費電力のディスプレイ技術やフレキシブルな有機ELパネル,そして3次元(3D)ディスプレイなど。6月1日に開かれたビジネス・カンファレンスでは,米Intel Capital社と米Pixel Qi社が基調講演に立った。

 Intel Capital社 Investment DirectorのThomas Holder氏は,「ディスプレイは特に携帯端末での重要なユーザー・インタフェースになっている」として,同社としても開発に注力している技術の一つだと述べた。この開発は,実際には米E Ink Corp.や英Plastic Logic Ltd.など,電子ペーパー向けディスプレイ技術のメーカーに投資することなどで進めているという。

 Holder氏は,2009年が普及への大きな分岐点になる技術として,有機EL,反射型ディスプレイ,触覚フィードバック技術を挙げた。さらにこれから製品が増え,2012年ごろに普及が本格化しそうな技術として,フレキシブル・ディスプレイや超小型プロジェクター,ワイヤレス・ディスプレイ,そして3Dディスプレイなどを挙げた。

 一方,Pixel Qi社のFounder兼CEOのMary Lou Jepsen氏は,同社が(1)液晶パネル,(2)電子ペーパー,(3)「One Laptop per Child(OLPC)」と呼ぶ発展途上国の子供を対象にした格安パソコン向けディスプレイの機能や特徴を合わせもった「3Qi(3気)ディスプレイ」を開発したことで,今回の深刻な不況を乗り切れると述べた(関連記事)。

発表は韓国勢が圧倒

 6月2日に始まるシンポジウムでは,SamsungグループやLGグループの発表件数が他を圧倒している。最も多いのは韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.の29件,これに続くのが韓国LG Display社の19件,米Eastman Kodak Co.の16件,台湾ITRIの13件などである。日本勢はシャープが8件,ソニーが5件などと,学会での存在感が揺らぎ始めたのは否めない状態だ。

 SID会場では,最近の新型インフルエンザの感染者増加を受けて,あちこちに手を消毒するための消毒剤が置かれている。事前には日本勢の発表の大量キャンセルが懸念されたが,何らかの理由で発表を中止した日本勢はブリヂストン,三菱化学,日東電工,日立製作所の計4件のみと,影響は限定的となった。ただし,予定の発表者が渡米をあきらめ,別の発表者や米国在住の研究者に発表の代読を依頼するケースが幾つかあるもようだ。