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図◎BT2面拘束ホルダに対応した「TC-S2D」シリーズ。
図◎BT2面拘束ホルダに対応した「TC-S2D」シリーズ。
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 ブラザー工業は,穴開けやねじ切り,表面加工が可能な小型のマシニングセンタ(MC)「TC-S2D」シリーズ(Tech-On!関連記事)の新仕様として,BT(ボトルグリップ・テーパ)2面拘束ホルダに対応するモデルを発売した(図)。生産現場では,従来のBTホルダよりも切削能力や加工精度が向上することから,BT2面拘束ホルダの普及が進んでいるという。そのため今回,同社の工作機械では初めて,BT2面拘束ホルダに対応した。

 併せて同社は,従来方式に比べて切粉の除去能力を高めたツール洗浄システムをオプションとして用意した。一般に,切粉がホルダとスピンドルの間に入ると加工精度が低下する。特にBT2面拘束ホルダは,従来のBTホルダよりスピンドルとの密着性が高いため,切粉の影響が大きくなる。そこで新システムでは,エアの圧力を使って切削液を吐出する「エアアシスト方式」を採用。これにより,従来方式と比べて吐出圧力を4倍以上,吐出流量を5倍以上に高めている。

 また,従来は,切削液をろ過するためのフィルタが目詰まりして切粉の除去能力が低下する恐れがあった。そこで新システムでは,構造の見直しによってフィルタの目詰まりの影響を低減し,安定した切粉除去能力を実現したという。

 主軸回転数が最高1万rpmで,14本の工具を搭載する1枚扉のタイプで,BT2面拘束仕様とし,新方式のツール洗浄システムを搭載した場合,価格は705万円。ほかに,主軸の最高回転数が1万6000rpm,搭載工具が21本,2枚扉といったタイプも選べる。