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 米MIPS Technologies, Inc.は,MIPSアーキテクチャのCPUコアを搭載するマイクロプロセサやSoCでソフトウエア・プラットフォーム「Android」を動作させるための取り組みを推進すると発表した(発表資料1)。Androidは携帯電話機に広く採用されている英ARM Ltd.のCPUコアを想定して開発されてきたが,今回の取り組みにより,MIPSアーキテクチャのプロセサを採用するデジタル・テレビやセットトップ・ボックスなどのデジタル民生機器にAndroidを利用しやすくなる。

 具体的には,MIPSアーキテクチャ向けに最適化したAndroidのソース・コードを60日以内に公開する予定であることを明らかにした。また,携帯電話機以外の組み込み機器でのAndroidの活用を推進する団体「Open Embedded Software Foundation」に新たに加盟した(発表資料2)。

 MIPSアーキテクチャへのAndroidの移植は,MIPS社の協力企業によって既に始まっている。例えば組み込みLinux関連企業の米Embedded Alley Solutions, Inc.は2009年4月に,MIPSアーキテクチャのCPUコアを採用する米RMI Corp.のプロセサ「Alchemy」向けにAndroidを移植すると発表していた。2009年6月2日から台湾で開催中の「COMPUTEX TAIPEI」では,RMI社がAlchemy上でAndroidを動作させるデモを見せている。このほか米Sigma Designs, Inc.はCOMPUTEX TAIPEIにおいて,MIPS32 74Kコアを搭載するBlu-rayプレーヤー向けSoC「SM8642」でAndroidを動作させる様子を公開する。

 Embedded Alley社は今回のMIPS社の発表と同日に,MIPSアーキテクチャ向けのAndroid開発環境を発表している(PDF形式の英文発表資料)。Alchemyプロセサを搭載したハードウエアと,MIPSアーキテクチャ向けに最適化したDalvik VMなどのAndroidのソフトウエア・コンポーネント,ハードウエアを動作させるためのデバイス・ドライバ・ソフトウエアを組み合わせて提供する。