PR

 アイシン精機は2009年6月2日、ダッソー・システムズ(本社東京)が開催したPLMソフトのフォーラム「JCF 2009」で「当社の“設計者によるCAE”車内展開について~活用定着への取り組み~」と題して講演した。

 講演したのは解析・制御技術部担当員の竹内朋子氏。ダッソー・システムズのCAD「CATIA V5」用の「GPS(ジェネレーティブ・パート・ストラクチャル・アナリシス2)」という応力および振動に関する線形解析機能を中心とした活用例について発表し、設計部門におけるCAE機能の利用者を「2008年の45%から60%に向上させたい」と述べた。同社は導入当初、3人に1人の利用を目指していたが、これを既に達成しているため、さらに活用を進める。

 同社は1980年代から設計者によるCAEの活用を推進してきたが、2000年代にCATIAへの移行に伴い、それまで「I-deas」のマクロ機能などで構築してきたCAEの機能を主にGPSベースに移植した。現在活用しているのは、3次元の応力・振動解析や磁場解析、プレス成形性の簡易解析など。

 解析・制御技術部が設計者への教育やヘルプデスク、手法提案、カスタマイズなどを担当し、設計者自体がCATIA上で解析を行う。また、よく使う機能については標準化し、より手順を簡素化している。設計者がCAEを使うメリットは、設計意図の確認や強度検討、形状の考案などの効率を高められること。こうした設計検討のツールとして位置付けているため、解析対象は単品からアセンブリでも10部品程度と部品数は少ない。解析時間も30分程度から半日程度とし、CAE専門部門が実施する大規模な解析とは違う。

 ただ、CAD端末上で解析すると、その間作図操作ができなくなる問題もあり、モデルを作ってサーバに投入すると、高速の演算専用サーバが自動的に解析し、結果を表示してくれるバッチ機能を新たに開発した。CAD端末を自由に使えるだけでなく、解析時間も1/3~1/4に短縮した。

 今後は線形解析だけでなく、非線形解析や機構解析、公差解析にまで適用範囲を広げたいとする。当面は個別の製品を例に有効性について確認し、効果があれば適用していく考えだ。