PR
「PSP go」を紹介するSCEの平井氏
「PSP go」を紹介するSCEの平井氏
[画像のクリックで拡大表示]
操作ボタンなどはスライド方式で収納する
操作ボタンなどはスライド方式で収納する
[画像のクリックで拡大表示]
新コントローラの試作機を2台同時に使って操作している
新コントローラの試作機を2台同時に使って操作している
[画像のクリックで拡大表示]
コントローラの位置にラケットの画像を重ね合わせて表示
コントローラの位置にラケットの画像を重ね合わせて表示
[画像のクリックで拡大表示]
コントローラをスプレー塗料に見立てて,文字を書いてみせた
コントローラをスプレー塗料に見立てて,文字を書いてみせた
[画像のクリックで拡大表示]

 「多分これはE3で最も守られていない秘密だろう」(ソニー・コンピュータエンタテインメント,社長兼グループCEOの平井一夫氏)――。

 「2009 Electronic Entertainment Expo(E3)」初日に開催されたプレス・イベントで,米 Sony Computer Entertainment Inc.(SCE)は携帯型ゲーム機「PSP(PlayStation Portable)go」(製品名PSP-N1000)を正式に公開した。PSP goの発表は,事前に多くの報道機関が予測していた。SCEはさらに,PlayStation 3(PS3)のカメラを使って,位置をトラッキングする新たなコントローラの試作機を実演した。こちらは予想外だったため報道陣からは驚きの声が漏れた。SCEだけでなく,今回のE3ではゲーム操作に導入する新たなユーザー・インターフェース(UI)の発表が相次いでいる(Tech-On!関連記事)。

UMDを削除して薄型化

 PSP goの筐体の大きさは128mm×69mm×16.5mmで重さは158g。SCEによると,初期のPSP製品「PSP-1000」より50%小さく,40%軽くなったという。同社はPSP goをユーザーが気楽にポケットに入れて持ち運ぶゲーム機としてアピールする考えだ。この寸法を実現するため,PSP goは「UMD」光メディアへの対応を取りやめた。「PSP goはデジタル・メディアをダウンロードして利用することに慣れたユーザーを狙う。そうしたユーザーはUMDのような物理的なメディアを望まない」(平井氏)。

 PSP goは16Gバイトのフラッシュ・メモリを搭載し,メモリースティック マイクロ(M2)のスロットを備える。ユーザーはPSP goが搭載する無線LAN経由で,「PlayStation Store」というオンライン店舗からコンテンツをダウンロードするしくみだ。さらに,SCE社が今回発表した,パソコンからPSPにコンテンツを送り込む「Media Go」と呼ぶ新しいソフトウエアも使える。PSP goは北米やヨーロッパでは,2009年10月1日に発売する。価格は249米ドル,249ユーロである。国内は2009年11月1日発売で価格は2万6800円である。

ARをゲームに導入する新コントローラ

 SCE社が今回,デモを見せた開発中のコントローラは,先端に光るランプを備え,ボタンを装備したスティック状の形(関連する特許の記事)。このランプをモニター側に装備したカメラ「PlayStation Eye」からトラッキングすることで,画像とCGのオブジェクトを融合したゲームが可能になる。これはAR(augmented reality:拡張現実)と呼ばれる技術をゲームに応用したものだ。

 これまでのゲーム機とオブジェクト認識技術の経験から同社は,「銃を撃つといったゲームを作るには,コントローラにボタンが不可欠」という。SCEは今回のデモで,ユーザーが持つ新コントローラの位置に,CGによるオブジェクトを表示させるゲームのデモを実演した。例えば,コントローラ機は画面上にテニス・ラケットとして表示させて,テニス・ゲームが遊べる。同社は位置検出の精度を「1mm以下」(SCE社)としており,それを証明するために,画面上に文字を書く実演も見せた。新コントローラは2010年春ごろ出荷予定だが,価格は明らかにしていない。