PR

 米Netronome社は,40コアのネットワーク向けプロセサ「NFP-32xxファミリー」を発表した(発表資料)。ネットワークプロセサが必要とする高スループット/高機能と,汎用プロセサの持つ汎用性や柔軟性を兼ね備えたもの,Intelの「IXP28xxシリーズ」との下位互換性を備えている。

 1.4GHzで駆動されるマルチスレッド対応の40のコアから構成され,最大320のハードウエアスレッドで560億命令/秒の処理が可能である。これは毎秒3000万パケットを処理し,各々のパケットごとに1800命令を実施することに等しい。これによりL2~L7スイッチでセキュリティや意味解析,仮想化などを行いつつ,20Gbpsのレートでのパケット処理が可能となっている。また,消費電力は15W~35Wで,競合製品と比べて4倍以上の省電力化が可能となっている。

 またASICやコンフィギュラブルNPUと異なり,NFP-32xxでは汎用プロセサ並みの柔軟性を備えている。ソフトウエアI/Oを使うことで,L2~L3スイッチのパケット処理や,L4~L7スイッチのアプリケーションや構文解析処理の両方が可能となっている。これにより,例えば従来だと専用ハードウエアを用いて実現していたFCoE HBAやiSCSI,TOEなどを,ファームウェアのインプリメントだけで実装可能である。また仮想スイッチやロードバランサー,ファイアウォールなどにも利用可能である。

 NFP-32xxはパラレルプログラミングにも適したプラットフォームになっている。スレッド間の独立性が確保され,隣接ノードとは44Gbpsのリンクが容易され,内部スイッチは3Tbpsのデータ交換能力を持つ。すべてのメモリバスはECCで保護され,ローカルタイマーとCRCエンジン,アトミックエンジンとキューマネージャーがトラフィック制御用に用意される。

 NFP-32xxシリーズには幅広くラインナップが用意されている。コア数は16~40,動作周波数は1GHzと1.4GHzから選択でき,暗号化エンジンがオプションで提供される。ローエンドの製品の価格は275米ドル。サンプルの発注が可能であり,2009年第3四半期中に出荷が開始される。