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 今回の「SID」の展示会場では多くのタッチ・パネルがデモされており,論文発表も多かった。その中でも筆者が面白いと思ったのが,米Motorola, Inc.が発表した,筆圧を感知しマルチタッチ検出可能なタッチ・パネルである(論文番号:32.5L)。

 圧力に応じて抵抗値が変化する「TFS(Transparent Force Sensing)膜」を,短冊状の電極が直交するように配置した二つの「TCO(Transparent Conducting Oxide)膜」で挟み,そのフィルムをガラスやポリマーの基板に積層したものである。

 オーサー・インタビューでデモしていたが,指で押さえる力に応じてうまく圧力を検出していた。この方式では,ドット・マトリクスとして画素単位で圧力を感知するため,ユーザーが一番押したいと思ったピンポイントの位置を正確に認識することができる。

 これは,指でタッチして入力する携帯機器に適した機能である。さらに,ペンを用いると習字のように太さを変えながら書くことができるし,押さえる力に反応するゲームなどにも応用できる。新たなアプリケーションが可能になるだろう。


動画 筆圧を感知するマルチタッチパネルのデモ


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