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図1 シャープが発表したLinux搭載の超小型パソコン「PC-Z1」
図1 シャープが発表したLinux搭載の超小型パソコン「PC-Z1」
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図2 PC-Z1を発表するシャープ 代表取締役 副社長執行役員 商品事業担当の松本雅史氏
図2 PC-Z1を発表するシャープ 代表取締役 副社長執行役員 商品事業担当の松本雅史氏
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図3 小型・軽量,長時間駆動,素早い起動,タッチ・パネル操作を特徴とする
図3 小型・軽量,長時間駆動,素早い起動,タッチ・パネル操作を特徴とする
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図4 机やひざの上に置いて利用するスタイルだけでなく,立っているときに両手で持って利用するスタイルも想定した
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図5 電子辞書や電子書籍などのコンテンツをmicroSDメモリーカードに格納して販売する方針を示した
図5 電子辞書や電子書籍などのコンテンツをmicroSDメモリーカードに格納して販売する方針を示した
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 シャープは2009年8月27日に,Linux系のOS「Ubuntu(ウブントゥ)」を採用した超小型パソコン「PC-Z1」を発表した(発表資料)。「ネットブック」と呼ばれる小型ノート・パソコンの機能を損なうことなく,携帯電話機のように手軽に利用できるようにすることを目指した製品で,「NetWalker」という新ブランドで販売する(図1)。価格はオープンだが,実売価格は4万5000円前途を想定する。NetWalkerを「モバイルインターネットツール」と表現するシャープは,「これまでなかった新しいジャンルの製品として『これはいける』という感触を持った。久々の大ヒットになるのではないかと期待している」(同社 代表取締役 副社長執行役員 商品事業担当の松本雅史氏,図2)。

 シャープがネットブックに対する優位性としてアピールするのが,「胸ポケットに入るような小ささ,素早い起動,長時間駆動,そして操作性」(同社)の4点である(図3)。外形寸法は幅161.4mm×奥行き108.7mm×厚さ24.8mmで,重さは409gである。電源ボタンを押してから起動するまでの時間は約3秒で,駆動時間は約10時間。

 ディスプレイには5型のタッチ・パネル機能付き液晶パネルを採用した。解像度は1024×600ドットで,タッチ・パネルは感圧式である。QWERTY配列のキーボードは,両手でも入力しやすいように約14mmのキーピッチを確保した。その他の入力装置として,指でなぞった動きを検出する光学式ポインティング・デバイス,クリック・ボタン,特定アプリケーションを起動する「クイックスタートボタン」などをキーボードの上部に配した(図4)。

ARMコアのFreescale製プロセサを採用

 短時間での起動や長時間駆動などの要求を満たすために選んだのが,Linuxディストリビューションの一つであるUbuntu 9.04だった。容量が小さく,アプリケーション・ソフトウエアが豊富なことも決め手だったという。Webブラウザー「Firefox」,オフィス文書編集ソフトウエア「OpenOffice.org」などをインストールして提供する。マイクロプロセサには米Freescale Semiconductor, Inc.の「i.MX515」を採用した。英ARM Ltd.のCPUコア「Cortex-A8」や各種のマルチメディア処理機能を集積したプロセサで,CPUコアの動作周波数は800MHzである。記憶装置は4Gバイトのフラッシュ・メモリで,ユーザーが利用できる容量は2Gバイト。

 外部インタフェースとして,USB2.0準拠のUSB端子とminiUSB端子,microSDHCメモリーカード・スロットを各1基備える。通信機能は無線LAN(IEEE802.11bおよび同g)のみで,移動体通信モジュールは内蔵しなかった。「通信事業者を自由に選択できるのもいいと考えた」(シャープ)という。USBインタフェースで接続する移動体通信モジュールの利用を想定しており,それらのLinux対応については「通信事業者と協力しながら,動作検証を進めていく」(同)とする。

 シャープは,NetWalkerで利用できる電子辞書や電子書籍を販売する方針を表明した(図5)。ただし,ファイル形式や販売方法については「今後検討してから発表する」と述べるに留めた。白,黒,赤の3色を用意し,白と黒は2009年9月25日,赤は同年10月下旬に発売する。販売目標は2010年3月末までに10万台である。また,シャープは同製品を海外でも販売する意向だ。