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距離画像センサを用いたジェスチャーUIの実演の様子
距離画像センサを用いたジェスチャーUIの実演の様子
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通常の映像を3D映像に変換して再生。今回の実演では,2D/3D変換自体はオフライン処理である。
通常の映像を3D映像に変換して再生。今回の実演では,2D/3D変換自体はオフライン処理である。
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テレビの横に設置した距離画像センサ
テレビの横に設置した距離画像センサ
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 東芝は2009年10月6日から開催中の「CEATEC JAPAN 2009」において,通常の画像を3次元映像に変換する「2D/3D変換」や距離画像センサを用いたユーザー・インタフェースを参考出展した。前日に同社が発表した,マイクロプロセサ「Cell Broadband Engine」を用いた液晶テレビ「CELL REGZA」(Tech-On!関連記事)の将来のアプリケーションとして想定しており,「1~2年など,近いうちに製品化したい」(同社の説明員)という。Cellという高性能なマイクロプロセサを搭載したことで,これら高度な機能をソフトウエアの追加により実現しやすくなってきたようだ。

 2D/3D変換は,テレビ放送など通常の映像からシーン内の情報や運動視差などを基にして,3Dテレビ向けの3次元映像を擬似的に作り出す技術である。製品化の時点では,テレビ放送などの映像をCellを用いてリアルタイムに変換することを想定しているが,今回の展示ではリアルタイムではなく,事前にオフラインで3次元情報を抽出し,再生している。「Cellの演算能力であれば,フルHDの映像をリアルタイムで3Dに変換できることは確認ずみ」(同社の説明員)という。

 実演では,3パターンの映像を披露していた。(1)屋外で森林の上を飛行撮影した映像,(2)屋内で駄菓子屋をカメラを動かしながら撮影した映像,(3)ポートレート映像でカメラは固定のまま被写体の人物が首を回している映像,である。(1)と(2)の映像はカメラ自体が動いているため運動視差が大きく,オプティカル・フローの情報が豊富なため,実際に3D映像を見ても,ほぼ違和感なく立体感を表現できていた。東芝の2D/3D変換技術では,運動視差以外の情報も利用しているが,(3)のように動きの少ない映像では,再現された顔の立体感などに若干の違和感が残っていた。なお,2D/3D変換技術は2008年のCEATECにおいて,日本ビクターも展示している(Tech-On!関連記事)。

 距離画像を用いたユーザー・インタフェースでは,テレビの横に設置した赤外線方式の距離画像センサにより,テレビの前に立つユーザーの腕の動きを認識させていた。映像の再生中に手のジェスチャーによって音量を変化させたり,球面上にサムネイル映像が配置された立体的なUIを手で回しながら操作して映像を選んだり,といった実演を行っていた。