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 米Freescale Semiconductor, Inc.は,アプリケーション・プロセサ「i.MX51」ファミリの新製品として,車載アプリケーション向けの「i.MX514」と「i.MX516」,および産業機器/民生機器向けの「i.MX512」と「i.MX513」を発表した(発表資料)。これらは,スマートブック向けに既に量産出荷中の「i.MX515」を補完するもの。またi.MX51ファミリー向けの新しい電源制御IC「MC13892」も同時に発表された。

 i.MX51ファミリはいずれもピン互換で,英ARM Ltd.のプロセサ・コア「Cortex-A8」を搭載する。5種類の処理エンジンを搭載しており,ビデオやグラフィック/マルチメディア性能のニーズに合わせて選択できる。多様な接続性オプションや,DDR2を含むメモリ構成をサポートしており。EBOM(電子部品原価)が3米ドル以下となるような低価格製品にも利用できる。

 i.MX512とi.MX513は,直感的なユーザーインターフェースと高いコネクティビティが要求される分野に向けたもの。具体的にはFAや医療機器,ホームアプライアンスなどの産業機器,IPカメラやメディアフォンなどの民生機器に適している。動作周波数は産業向けの温度レンジで最大600MHzである(民生機器向けには800MHz駆動の製品も用意される)。i.MX513は更にハードウエアのビデオエンコード/デコードエンジンが搭載される。どちらの製品も,最低10年間の供給が保障されている。

 i.MX514とi.MX516は,車載機器の品質規格「AEC-Q100」を満たし,様々な車載向けアプリケーションに対応したものとなっている。既に多数の自動車関連OEMベンダーに採用されており,これを搭載した製品の出荷は2010年に開始される予定だ。車載用の温度レンジで600MHzで動作する。

 同時に提供される電源制御ICのMC13892は,すべてのi.MX51向け評価キットに含まれる。このICは消費電力低減に必要なすべての機能を搭載しており,またバッテリチャージャや電圧変換回路,LCDバックライト向け昇圧回路,およびRGB LEDディスプレイやキーパッド向けのドライバも内蔵している。

 i.MX51ファミリは既にサンプル出荷を開始しており,少量出荷時の価格は20米ドル未満となっている。民生機器向けの製品は既に量産を開始しており,産業機器用及び自動車用の製品は2010年第1四半期に量産開始予定である。評価キットの「MCIMX51EVKJ」は700米ドル未満で,既にオーダー可能である。