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「Google Chrome OS」の画面。右下に「メモ帳」アプリケーションが開いている
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Chrome OSの起動画面。ユーザー名とパスワードを入力する
Chrome OSの起動画面。ユーザー名とパスワードを入力する
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Chrome OSを起動したEee PCネットブック。SSDを搭載した市販品らしい
Chrome OSを起動したEee PCネットブック。SSDを搭載した市販品らしい
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ユーザーのアプリケーションを表示する開発中のユーザー・インターフェース。今後,変更される可能性がある
ユーザーのアプリケーションを表示する開発中のユーザー・インターフェース。今後,変更される可能性がある
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Google社のSundar Pichai氏
Google社のSundar Pichai氏
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 米Google Inc.は,同社が開発中のOS製品「Google Chrome OS」(Tech-On!関連記事)を正式にオープンソース・プロジェクト「Chromium OS」として公開した(Google社公式ブログの記事)。Chrome OSは,同社のWebブラウザー「Google Chrome」(オープンソース・プロジェクト名「Chromium」)の動作に特化したOS環境である。同社が開発したファームウェアや最適されたLinuxカーネルで構成される。Google Chrome OSはまず,同社の設計した「リファレンス・デザイン」に基づくネットブック製品に採用する予定で,2010年末までに市場に登場するという。

 Google社で開催された報道機関向けのイベントで,同社 Product Management Vice PresidentのSundar Pichai氏は,「現状より優れた個人向けコンピューティング・モデルを提供できないかと考えた」ことが,Chrome OSの出発点だとした。その背景として,ノート・パソコンとネットブック,さらには携帯電話機の機能に差が無くなっている現実や,不景気の影響によりノート・パソコンより低価格なネットブック製品の出荷台数が拡大している事実を指摘し,「Gmail」や「Facebook」といった有力なWebアプリケーションの登場でユーザーが,ネットブックや携帯電話といった端末でWebアプリケーションを楽しんでいる動向があると同氏は説明する。

 Chrome OSの狙いは,「テレビを見るような簡単さでWebアプリケーションを使えるようにする」(Google社,Chrome OS,Engineering DirectorのMatthew Papakipos氏)ことにある。Webアプリケーションの動作に最適化し,操作が簡単で早く,しかもパソコンを使うときより,安全な環境を与えることを狙った。セキュリティを強化するため,Chrome OSはデジタル証明付きのソフトウエア部品のみが起動できる。また,第3者が開発したソフトウエア・アプリケーションの利用はWebアプリケーションに限定する。

 Google社は同社が目指すユーザー体験の実現のために,Chrome OSに最適化したネットブック製品のリファレンス・デザインを用意する。具体的には,ストレージをSSDに限定したり,画面や入力装置などの仕様を規定したりするという。今回のイベントでは,SSDを搭載した市販の台湾ASSUSTeK Computer Inc.「Eee PC」で,Chrome OSをデモしており,起動時間がわずか6.6秒である点などをアピールしていた。

 Google社はChrome OSをネットブックに搭載した形のみで出荷する考えだ。OS単独でユーザーに提供する予定はない。具体的な詳細は今後公表するとするが,2010年の年末商戦に間に合わせると強調した。また,このスケジュールを可能にするために,開発者とのやりとりを既に始めているとする。