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 Imagination Technologies Groupは,同社のSoC「META」ファミリーの第2世代に関するロードマップを発表した(発表資料)。METAファミリーは汎用プロセサとDSPの両方の能力を持つマルチスレッド対応のハードウエアエンジンを組み込んだSoC。外部イベントに対してコンテクストスイッチング込みでも1サイクルで反応できる高いリアルタイム性能と,LinuxやAndroidアプリケーションを動作させるのに必要なキャッシュとMMUを含むアプリケーション・プロセサ向けプラットフォームの,両方を兼ね備えている。Imaginationの提供するENSIGMA UCC(Universal Communications Core)の機能を搭載することで,Wi-Fiを含む様々な標準通信プロトコルに対応が可能だ。

 METAファミリーのマルチスレッド・ハードウエアはレイテンシ保証がされており,従来のCPUと比較した場合,同じシリコンエリアサイズで2倍以上の性能と,低い動作周波数を実現できる。1サイクルで実行できるコンテクストスイッチと割り込み処理,及び低レベルスケジューリングを組み合わせたことで,高いデータレートや短い反応時間が必要とされる"ハード・リアルタイム"処理に適する。

 全てのMETAプロセッサは共通命令セットを採用しており,より高速なプロセサを使う場合でも移行は容易である。またマルチスレッド・ハードウエアを複数のバーチャルプロセサの構成に変更することも可能で,これはSoC設計に際しての柔軟性を提供する。

 Imaginationは,三つのMETAプロセサの製品ラインを提供予定である。

 「META HTP」は,典型的なマルチプロセサ方式に変わるもので,DSPの能力を必要とする低レベルのリアルタイム処理と,OS上で動く高レベルなアプリケーションが共存する用途向けである。複数のOSを同時に実行し,それぞれのスレッドを異なるOS下の管理下に置くこともできる。HTPの典型的な構成は2~4スレッドで,最低一つはDSP,またやはり最低一つはLinuxの動作に使われる。オプションでIEEE754-2008互換の倍精度浮動小数点演算を実施可能であり,64ビット内部バスを使って64ビットwordのシングルサイクルロードが可能である。

 「META MTP」は,先進的なオーディオ処理など特定のアルゴリズムを高速に実行するといった,高い通信/DSP能力が求められる領域向けで,LinuxベースのHLOS(High Level Output Specification)や,Imaginationの提供するMeOSの様なRTOSと組み合わせて利用される。典型的な構成は2スレッドで,これによりALUやキャッシュのダイサイズを最小化できる。またオプションで単精度浮動小数点演算や32ビット内部バスを利用できる。

 「META LTP」は,シングルスレッド処理の非常に小さな32ビットコアで,他のMETAプロセッサと完全互換ながら,非常に小さなシリコンサイズを実現する。