PR
2009年6月にジャストシステム社長に就任した福良伴昭氏
2009年6月にジャストシステム社長に就任した福良伴昭氏
[画像のクリックで拡大表示]
一太郎2010の画面(発表スライドから)
一太郎2010の画面(発表スライドから)
[画像のクリックで拡大表示]
ATOKの将来像(発表スライドから)
ATOKの将来像(発表スライドから)
[画像のクリックで拡大表示]

 ジャストシステムは2009年12月8日,ワープロ・ソフトおよび日本語入力システムの新版である「一太郎2010」と「ATOK 2010 for Windows」を発表した(発表資料)。併せて,両製品を含むオフィス・スイート製品の新版「JUST Suite 2010」も発売する。すべて出荷開始は2010年2月5日。

 一太郎シリーズは1985年8月に最初のバージョンを発売してから,2010年で25周年を迎える。今回発表した一太郎2010は,20バージョン目の25周年記念製品という位置付けになる。ジャストシステムの創業者社長であった浮川和宣氏の後を受けて,2009年6月に同社代表取締役社長に就任した福良伴昭氏は,新版の特長について「一太郎を長年使い続けてきたユーザーに特に人気の高い機能を中心に強化した。また,25周年記念として三つのアプリケーション・ソフトを搭載した」と説明した。

 一太郎2010の主な強化点は,(1)POP文字作成でグラデーションや透過,文字角度回転などが可能に,(2)文書全体の色調を一括で変更できるカラー・スキーマ機能を追加,(3)関連するファイルを一括管理するシート機能がPDFファイルに対応,(4)Windows 7に対応し,タスクバー上での文書切り替えなどが可能──など。さらに25周年記念パッケージには,グラフ作成,スケジュール図作成,写真画像加工の三つのソフトを同梱する。

 ATOK 2010では,(1)文脈に応じて適切な同音異議語を選択する機能を強化,(2)統計情報に基づく文節区切りの精度を向上,(3)高校教科書,情報処理関連など変換辞書の語彙・用例を拡充,(4)カタカナ語を英単語つづりで入力しても認識する機能,(5)英語のスペルチェックや推測入力の機能強化──などの改善を行った。

 また,上位版のATOK 2010プレミアムでは,日本語から8カ国語に翻訳変換できる「8カ国語Web翻訳変換 for ATOK」を利用できる。これは,クロスランゲージが提供するインターネット上の翻訳サーバーを利用して,入力した文章を各国語に翻訳するもの。ジャストシステム コンシューマ事業部 企画部の佐藤洋之氏は,「ATOKは今後,ローカルとWebの機能をシームレスに連携させる方向に進化していく」とした。

 なお,グーグルが2009年12月3日に公開した「Google日本語入力」についてどう思うかという質問に対して,佐藤氏は「ATOKはこれまでも,米Microsoft Corp.や米Apple Inc.がOSとともに提供している無償の日本語入力ソフトと競合してきた。無償という点では,グーグルもそうした競合相手の一つ。ただ,こうして日本語入力システムに注目が集まることは歓迎したい」と答えた。

 佐藤氏はまた,ATOKの将来像として一枚のスライドを見せた。「『ATOK,Anytime Anywhere』(いつでもどこでもATOK)を実現するために今後,iPhone,Android,Chrome OS,Enterpriseといった各種プラットフォーム向けのATOKを開発・提供していく」とする。さらにその先には,「Cloud ATOK」「RIA ATOK」「Web ATOK」といったインターネットと融合するATOKを検討しているという。