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 三重県産業支援センター 高度部材イノベーションセンターを中心とする開発グループは,印刷技術を活用して作製したLiポリマ2次電池を開発した。形状はシート型であり,曲げられる太陽電池やディスプレイなどと組み合わせたり,曲面形状に張り付けたりして使う用途などを想定する。フレキシブル基板上に形成した太陽電池と一体化すれば,発電機能と蓄電機能を一体化したシートも可能になるとする。製造手段として印刷技術を使っており,薄型化や大面積化,積層化が狙える上,さらにロール・ツー・ロールによる連続製造プロセスと組み合わせれば低コスト化も望めるという。今回のLiポリマ2次電池の開発は,三重県産業支援センター,凸版印刷,新神戸電機,クレハエラストマー,キンセイマテック,明成化学工業,三重大学,鈴鹿高専,三重県工業研究所が参加する,文部科学省 都市エリア産学官連携促進事業(発展型) 三重・伊勢湾岸エリアの成果。

 開発したLiポリマ2次電池は,出力電圧4V級と2V級の2種類があり,いずれも室温で得られるとする。電池の厚さは500μm程度。電池容量は明らかにしていない。フレキシブル基板に対し,負極と正極を印刷技術で形成した。今回は一般的なシート状のフレキシブル基板を使ったが,作製に用いた印刷技術はロール・ツー・ロールによる連続生産への展開を想定したものとする。ロール・ツー・ロールを利用する場合はフレキシブル基板は薄くなるので,電池自体の薄型化が狙えるという。なお,今回はポリマ電解質の封入には印刷技術は使っていない。負極材料や正極材料,ポリマ電解質の詳細は未公表。

 Liポリマ2次電池の開発は2008年度からの3カ年計画であり,2010年4月から最終年度になる。最終年度は,量産試作につながる水準にまで製造技術を高めるとともに,このLiポリマ2次電池に適した用途を具体的に模索していく予定。有望な用途を定め,電池容量などの仕様の目標を明確にしたいとする。