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 伊仏STMicroelectronics社は,抵抗膜方式のタッチパネル向けのコントローラを内蔵したMCU「STM32TS60」を発表した(発表資料)。マルチタッチのインタフェースを必要とするスマートフォンやネットブック,IA(Internet Appliance)機器などに適する。「STMTouch」と呼ぶ新しい製品ファミリの最初の製品で,今後はこのファミリにおいてマルチタッチデバイスや近接センサ,タッチキーセンサー向けの製品群を提供する予定だ。

 STM32TS60は,最大で10箇所の接触を同時に認識でき,これは指や爪,スタイラスなどによって直感的に操作する用途で利用できる。マルチタッチを使っての手書きを含むデータ入力やウィンドウの整列,オプション選択,ピックアップ/ドラッグといった操作が容易に実現可能だ。また画像の手描き入力においては,線の太さも変化させられる。

 抵抗膜方式のタッチパネルをサポートしており,静電容量式のタッチパネルを置き換えるもの。抵抗膜方式は,より安価で,量産にも向いている。EMIへの対応も容易である。抵抗膜方式は既にPDAなどで広く利用されており,標準的なサイズのLCDでは静電容量式と同等の価格レンジにある。

 STM32TS60は同社のMCU「STM32」に,同社のパートナー企業であるStantum社が提供するマルチタッチテクノロジー「PMatrix」を組み合わせたものであり,ワンチップ化することでシステムコストや部品点数を抑えつつ,高いレスポンス性能を実現できる。マルチコアあるいはDSPを使った競合製品とは異なり,シングルコアで構成されており,低コストを実現できる。

 STM32TS60は,7mm×7mmの144ピンUFBGGAパッケージで提供され,既に一部の顧客にはサンプル出荷を開始している。量産開始は2010年第2四半期を予定している。