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 米Atmel Corp.は,英ARM Ltd.のプロセサ・コア「ARM926EJ」にビデオデコーダと2Dアクセラレーション(スケーリング/回転/色変換/PiP)を組み込んだ,産業用途向けビデオ再生用MCU「SAM9M10」を発表した(発表資料)。動画表示を行う各種コントロールパネルやPOS端末,IA(Internet Appliance)機器などの分野での利用を想定している。

 400MHzで駆動するARM926EJに,133MHz動作でDDR2 SDRAMを接続可能なEBI(External Bus Interfaces)を二つ組み合わせたほか,High-Speed(480Mbps)USB Host/DeviceポートをPHYごと搭載。またMMC(マルチメディアカード)とSDIO/SD Card用のインタフェースを二つ,Ethernet MAC,抵抗膜方式タッチスクリーンを併用可能なLCDコントローラ,CMOSカメラインタフェースを内蔵する。内蔵するビデオデコーダは,D1(720×576ピクセル)またはWVGA(800×480ピクセル)解像度で30fpsのデコードが可能であり,H.264/H.263/MPEG2/VC1およびJPEGに対応する。

 いろいろな省電力のための仕組みを備えている。400MHz駆動のCPUは,コア電圧1.0Vの場合でも消費電力は300μW/MHzであり,RTCを稼動させたバックアップモードにおける消費電流は8μAである。システムコントローラはスタートアップ/シャットダウンとパワーオンリセット12MHzと32KHzのオンチップオシレータ,それとPMC(Power Management Controller)を搭載している。SAM9M10は,携帯機器向けに利用される1.8Vないし,組み込み向けに今も多く利用される3.3Vのどちらかの単一電源で駆動できるため,PCBの簡略化とレベルシフタなどの外部デバイスがいらなくなり,設計の単純化と部品コストが節約できる。

 SAM9M10の開発を支援するために,Linux及びWindows CEのBSPが付属した評価キットも提供される。これにはビデオドライバ,GStreamer,DirectShowのフレームワークも付属する。

 SAM9M10は同社の「SAM9G45」とピンコンパチブルである0.8mmボールピッチパッケージで提供され,サンプル出荷は開始中。1万個あたりの価格は11.40米ドルである。また評価キット「AT91SAM9M10-EKES」も750米ドルで提供中である。