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ソニーが2007年に鳴り物入りで製品発表した11型有機ELテレビ。有機ELテレビを手に持っているのは,当時の井原勝美副社長(現・ソニーフィナンシャルホールディングス副社長)
ソニーが2007年に鳴り物入りで製品発表した11型有機ELテレビ。有機ELテレビを手に持っているのは,当時の井原勝美副社長(現・ソニーフィナンシャルホールディングス副社長)
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 ソニーは,2007年12月に発売を開始した11型有機ELテレビの国内販売を終了する。既に1月末に生産を終了しており,2月1日以降,同社のホームページ上では「生産完了」などの表示を掲出している。

 同社広報センターによると,「青少年ネット規制法により,有害サイトのフィルタリング機能を持たないデジタル家電製品は2010年4月以降の出荷が認められないことを受けて,国内販売を終了することにした」という。「設計変更によりフィルタリング機能を付加して販売を継続する選択肢もあったが,“一家に1台”という位置付けの製品ではなく,需要は一巡したと判断し,販売終了を決めた」(同)とする。

 ソニーが国内販売を終了する11型有機ELテレビは,当時の中鉢良治社長(現・副会長)が「技術のソニー復活の象徴」と位置付け,鳴り物入りで発売した(Tech-On!関連記事1同関連記事2)。その後,2008年1月に米国,9月に南米,12月に欧州,2009年5月にオーストラリアで発売するなど,海外でも販売してきた。ただ,有機ELテレビの製品群が拡充されることはなく,今回の11型テレビの販売終了により,同社の国内販売製品から有機ELテレビは姿を消すことになる。

 なお,「海外での11型有機ELテレビの販売は今後も継続すると共に,20型以上の中大型化に向けた技術開発は引き続き進めていく」(同社広報センター)という。有機ELを使った次の製品については,「今コメントできるものはないが,テレビに限らず様々な機器を考えている。機器のコンセプト作りが進み,環境が整った時期に発表していきたい」(同)としている。