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 韓国LG Electronics Inc.の日本法人LG Electronics Japanは,3次元(3D)映像に対応可能な,あるいは「超解像度」技術で映像をより美しく見せるパソコン用液晶ディスプレイを2010年4月末ごろに発売すると発表した。

 LG社は日本のパソコン用ディスプレイ市場で,金額ベースの2009年の市場シェアは同社推定で5位。パソコンとは独立したディスプレイで,しかも21.5型以上のワイド画面対応製品の中では,三菱電機を抜いて同1位と伸び盛り。同社は2010年を「3Dモニター元年」と位置付け,シェアをさらに伸ばそうという戦略である。

 3D映像に対応可能(3D ready)という液晶ディスプレイ「W63D」は,23型フルHD対応で,フレーム周波数は120Hzである。「Side by Side」「top & down」,「Line by Line」といったいくつかの3D映像フォーマットに対応する。3D映像を実際に表示するには,ディスプレイとは別に,米Nvidia Corp.のグラフィック・カード,液晶シャッター・メガネ,および同期用の赤外線送信器,そしてグラフィック・カードを搭載できる比較的性能の高いパソコンが必要になる。

 実はLGはこれまでも日本で3D映像対応のディスプレイを販売していた。ただし,フレーム周波数が60Hzだったことに加え,Nvidia社のグラフィック・カードや専用メガネなどの「3Dキット」とのセット販売だったことで,「月に4~5台売れるかどうか」(同社)という状況だったという。このため今回は,3Dキットとのバンドルをやめ,ディスプレイ単体で販売する。「2Dのディスプレイとしても利用できるようにして,ユーザーのすそ野を広げる」(同社)のが狙いだ。

 想定する当初の販売価格は「1台5万円前後」(LG社)。「3D対応であることのプレミア感をだしたりブランド価値を高めたりするよりも,より早い普及を目指して価格を抑えた」(同社)という。「目標とする販売台数は,月500~1000台」(同社)である。

 ただし,液晶シャッター・メガネは1個1万円以上,グラフィック・カードも1枚数万円,さらにパソコンも新たに購入すると,ディスプレイ以外に20万円かそれ以上の費用が必要になる。

 想定する3D映像のコンテンツは,ゲームや3D写真など。「富士フイルムの3Dカメラで撮影した写真をW63Dで表示すると,小さなディスプレイで見るよりはるかに美しい」(同社)。さらにW63Dは,3Dに対応したBlu-rayプレーヤーや同レコーダーにも対応しているため,Blu-ray Disc版3D映画の表示も可能だという。

超解像度技術に色補正を追加

 一方,LG社は,同社として初めてパソコン用ディスプレイに「超解像度」技術を実装した製品「E50VR」なども発売する。「イメージクリアエンジン」と呼ぶ画像処理のLSIを搭載し,「従来の一般的な超解像度の処理に『シュート・コントロール』と呼ぶ色補正処理を追加した」(同社)という。この色補正によって,超解像度技術で色が白っぽくなる「白浮き」現象を抑えたという。