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 米国の非営利調査機関Pew Internet & American Life Projectは、米国時間2010年2月19日、「インターネットの将来」に関する調査結果を公表した。アンケートに答えたIT関連の有識者や専門家の多くが、インターネットは人間の知能を向上させる、と考えていることがわかった。

 Pew Internet & American Life Projectは米イーロン大学と共同で、インターネット関連の研究者、企業幹部などのリーダー、コンサルタント、ライター、開発技術者など895人を対象にオンライン・アンケートを実施した。その結果、「インターネット利用により2020年の人類は知能が向上している」と考える回答者が76%にのぼった。

 2009年、米月刊誌「Atlantic Monthly」に、ITに関する論文や著作で有名なNicholas Carr氏の記事「Is Google making us stupid?」(Googleは人間の頭を悪くしている?)が掲載され、話題になった。Carr氏は記事中で、「インターネットは瞑想的あるいは黙想的知性と呼ばれるものから実用的知性と呼ばれるものへの変化を起こした」とし、さらに「インターネットによって我々は情報の洪水の中から必要な情報を拾い上げる能力を得たが、その代償として深く考える能力を失いつつある」と指摘した。

 今回の調査結果を見る限り、インターネット関連の専門家の多くはCarr氏の意見には不賛成のようだ。「2020年に、ほとんどのインターネット・ユーザーのIQが(現在よりも)低下している可能性がある」と考える回答者は21%にとどまった。

 情報を読む・書く・伝える能力については、インターネットの影響で向上しているだろうと予測する回答者が65%、インターネットの影響で衰えているだろうと予測する回答者は32%だった。

[プレス・リリース]
[調査レポート(PDF文書)]