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英picoChip Designs社が展示したLTEフェムトセル「PC960x」シリーズ
英picoChip Designs社が展示したLTEフェムトセル「PC960x」シリーズ
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LTEフェムトセルを実際に動作させ,動画を転送して見せた
LTEフェムトセルを実際に動作させ,動画を転送して見せた
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新しいフェムトセル用参照設計基板(手前)。奥にある従来の基板の半分のサイズに小型化した
新しいフェムトセル用参照設計基板(手前)。奥にある従来の基板の半分のサイズに小型化した
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新しいフェムトセル用参照設計基板
新しいフェムトセル用参照設計基板
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 家庭などに設置する小型の基地局であるフェムトセル向けのチップ開発などを手掛ける英picoChip Designs Ltd.は2010年2月15~18日にスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2010」(MWC2010)会場の同社ブースで,3.9世代移動体通信システム「LTE(long term evolution)」に対応した超小型の基地局「PC960x」シリーズを展示した。PC960xシリーズは,2X2のMIMOとFDDもしくはTDDのLTEに対応する。ブースでは実際に動作させて動画を転送するデモを見せていた。

 PC960xシリーズは既に出荷可能で,「LTE対応の機器開発などに向けて提供する予定」(同社Director of Corparate MarketingのAndy Gothard氏)とする。ネットワーク機器を手掛ける米Continuous Computing Corp.およびパケット処理LSIを手掛ける米Cavium Networks, Inc.と共同で開発した

 PC960xシリーズは,LTEのHome eNodeB仕様に基づく。LTE対応のモデム回路(PHY),RF回路,パケット処理回路などを基板上に組み,LTEフェムトセル向けに開発したソフトウエアを実装する。「これが我々のLTEフェムトセルのリファレンス設計となる。今回の設計を将来的にLSI化することで,LTEフェムトセルを実現できる」(Gothard氏)とする。

MIMO対応フェムトセルLSIも準備中


 picoChip社はまた,今回のMWC2010会場で,同社のフェムトセル用LSIの将来計画も明らかにした。現在出荷中の「picoXcell PC302」「同PC312」に加え,「同PC313」「同PC323」を,2010年第3四半期にサンプル出荷する。どちらもアンテナ2本のMIMOに対応し,最大42Mビット/秒の下り通信と,11.5Mビット/秒の上り通信をサポートする。

 プロセサ・コアには,600MHz動作の英ARM Ltd.「ARM 11」を採用する。通信半径は2km。PC313の8ユーザー収容に対し,PC323は24ユーザーを収容でき,地下街や企業などでの利用を想定している。PC302/PC312とは端子互換を取る。さらに,picoChip社はPC313/PC323に合わせて設計したフェムトセル基地局用の新しい参照設計基板を展示した。従来製品と比較すると約半分に小型化されている。