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記者会見に臨んだ,トヨタ自動車代表取締役社長の豊田章男氏(右)と,代表取締役副社長の佐々木眞一氏
記者会見に臨んだ,トヨタ自動車代表取締役社長の豊田章男氏(右)と,代表取締役副社長の佐々木眞一氏
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 2010年2月17日に開かれた,トヨタ自動車の品質問題に関する記者会見の質疑応答の内容を報告する(質疑応答の序盤中盤)。質疑応答が終盤に差し掛かると,技術に関する質問も増えてきた。ブレーキの安全に関する考え方を聞かれ,同社代表取締役副社長の佐々木眞一氏が機構の詳細にまで踏み込んで説明する場面などもあった。

 同日の記者会見に臨んだのは,同社代表取締役社長の豊田章男氏と,前出の佐々木氏である。

(ベストカー)すみません,1問と言われたのですが,ちょっと2問どうしてもお伺いしたいので。

 1問目なのですが,「プリウス」のブレーキ問題に関してです。現時点で構いませんが,今回のブレーキ問題は不安を持った,持たれたお客様のためにリコールをしたとおっしゃってますが,現時点でトヨタ,御社に,このブレーキが原因で事故が起こったという報告というのは1件でも入っているのでしょうか。入っているのであれば,何件ぐらい入っているのかというのをお伺いしたい。入っていないのであれば,車両側の原因で事故が起こっていないということを伺いたいのが1点目。

 2点目です。昨年(2009年)の6月,豊田章男社長が就任された時にですね,次世代技術,商品戦略が,プリウスをはじめとしたハイブリッドカーが,このトヨタの中心になっていくというようなことをおっしゃられており,事実昨年,非常にプリウスはベストセラーカーになって,ハイブリッドカーというものが非常に世に認知されたのですが,今回のトラブルは回生ブレーキが原因ですから,ハイブリッドならではというものなのですけれども,現時点でも,豊田章男社長はハイブリッドカーが今後のトヨタの次世代商品戦略の中心になっていくとお考えかどうかをお伺いしたいです。

豊田氏の回答

 2番目のご質問ですけれども,これからもハイブリッドが次世代の中心になっていくという考えに一切迷いはございません。今,こうやって,より良く,より良い商品になっている時だというふうに思っております。ですから,これからもお客様のご支援をいただきながら,本当にいいクルマを造っていきたいというふうに思っております。

佐々木氏の回答

 最初のご質問ですけれども,リコールを発表する前までに入った苦情の中で,事故が起きたけど,これはブレーキの制御が問題ではないかというご懸念のお客様のものを調べた中では,これが原因だというものはございませんでした。

 別の原因といいますか,もっと,例えば,本当にスリッピーな所で,どうやってやっても止まれないような氷結路面でノーマルタイヤで走っておられたということで,まあこれはどう考えても止まれませんわなと,こういうようなケースもございました。

 このリコールを発表してから,何件か,やっぱりあの時はどうもこれが原因だったのじゃないかというお客様のお電話等いただいております。今これは1件1件ですね,担当者が,とそれから販売店の方がお伺いをして,本当にこれが原因だったということだったら大変申し訳ないということでありますので,いずれにしても1件ずつ精査をしております。

 今のところこれが原因だったというふうに,私のところに報告は届いておりませんけれども,何せリコールの発表があった後,お電話が結構たくさん来ておりますので,またプリウス以外でもお電話いただいておりますので,それは1件1件対応をさせていただいております。

(英Reuters)1点だけということなのでご確認になるのですけど,生産と販売計画ですね,これまでのところは想定の範囲内ということですが,その想定の範囲内をまあ下振れというかですね,生産・販売計画のさらなる大幅な下方修正ですね,その可能性もないと見ていいのか,その可能性はあるけども,現時点では数値的に把握はできないということなのでしょうか。ちょっと確認させてください。で,それについては,こういう形で今後公表いただくことが可能なのかですね,そのへんについても教えてください。というのは,やはり半導体メーカーさんの方ですね,トヨタさんの計画が分からないと来期の予算が出ないなんていう不安がありますので,そのへんについても教えてください。

豊田氏の回答

 はい。なかなか予想を立てろといってもですね,これはお客様の反応でございますので分かりませんが,今現場本当に一生懸命やってくれております。ですから何とかここでですね,食い止められそうだと思いますが,これはまだ分かりませんので何ともちょっと申し上げれないということで。(次ページへ