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[図1]ミツミ電機が試作した360°の全周方向に対して押し圧をアナログで検出する操作キー
[図1]ミツミ電機が試作した360°の全周方向に対して押し圧をアナログで検出する操作キー
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[図2]同操作キーの基本構造と動作原理
[図2]同操作キーの基本構造と動作原理
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 ミツミ電機は,360°の全周方向に対して押し圧をアナログで検出する操作キーを試作し,同社の技術展示会「MITSUMI SHOW 2010」に参考出品した(図1)。携帯電話機などで使われる十字キーに近いものだが,押し圧をデジタルではなくアナログで検出できる点と,上下左右だけでなく360°の全方向に対して押し圧を検出できる点が大きく違う。

 試作した操作キーは,センターキー,リング状の方向キー,コイル,クリックばね,基板といった主要部品から構成されるものだ。基板上の中央にクリックばねを配し,その周囲を取り囲むように4つのコイルを配置する。そして,クリックばねの上部にセンターキーを,コイルの上部には方向キーを,それぞれ対向するように組み付ける。方向キーは鋼板製で,各コイルと方向キーの間にはギャップが設けられている(図2)。

 方向キーを押すと,その圧力に応じた分だけコイルと方向キーのギャップが縮まる。それにより,コイルのインダクタンスが増加するので,4つのコイルのインダクタンスを検出することで,方向キーのどこが押されたか,どのぐらいの圧力で押されたかを求められるという。分解能については「16方向までは検知可能なことは確認している。おそらくもっと大丈夫」(同社の説明員)としている。

 同社はこの操作キーだけでなく,同キーを用いてパソコンのカーソルを操作するシステムも出品。そのシステムにより,押し圧に応じてカーソルの移動速度を変化させられることを示した。また,同社の説明員によると,コイルのインダクタンスを検知するだけでなく,コイルの電流を流したり切ったりすることで振動などを発生させることができ,ユーザーへのフィードバック機能を付与するデバイスとしても使えるという。実用化時期については「まだ,市場調査段階のものであり,現状では未定」(同社の説明員)だ。