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図1 開発したディスプレイ・モジュールを収めた試作品
図1 開発したディスプレイ・モジュールを収めた試作品
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図2 4人部屋の205号室にいる特定の患者のみ表示する場合
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図3 看護師のRFIDタグをかざした場合を想定。入院患者全員の名前を表示できる
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図4 200号室を訪問する面会者が,誤って205号室の表札にRFIDタグをかざした場合
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 インテグラル電子は,RFIDタグを使って表示内容を切り替えられる,コレステリック液晶パネル搭載のディスプレイ・モジュールを開発した。まずは,病院などで病室の入口に掲げる表札に向ける。RFIDタグでこのモジュールに触れたときのみ,病室にいる入院患者の名前をディスプレイに表示するといった使い方になる(図1~3)。RFIDを持つ特定の人物,例えば医師や看護師,入院患者の見舞い客だけに入院患者の名前を示すので,不特定多数の人物に入院患者の名前が知られることがなくなる。このため,入院患者のプライバシーを保護しやすくなるという。

 コレステリック液晶パネルは,電源を供給しなくても表示内容を保持できるので,ディスプレイ・モジュールの消費電力を低く抑えることが可能とする。これまでにも一般的な液晶パネルを使うモジュールはあった。ただし,病院全体の病室に設置するとなると数十台,数百台といったモジュール数になるため,消費電力の大きさが課題になるという。現在は開発を完了した段階であり,販売に向けて準備を進めているという。

 ディスプレイ・モジュールは,4行分の情報(入院患者名)を表示できる。RFIDタグをかざしたときのみ,そのRFIDタグが対応する行の情報だけが見えるようになる。モジュールのディスプレイ部分は,コレステリック液晶パネルの前面に5~6mmの間隔を置いて調光ガラスを重ねたもの。調光ガラスは,4行分に分割して透明と不透明を切り替えられるようになっている。コレステリック液晶パネルにはあらかじめ4行分の情報(例えば,4人分の患者名)を表示しておき,RFIDタグをかざしたときに調光ガラスの分割された特定個所を透明に切り替え,コレステリック液晶パネルの特定行の表示が見えるようにする。コレステリック液晶パネルには256画素×64画素の品種を2枚使う。

 インテグラル電子が調べたところ,入院患者のプライバシー保護や病院内のセキュリティー対策から,病室に入院患者の名前を出さないケースが多いという。そのため,見舞い客が面会したい入院患者にたどり着くのに苦労することもあるとする。今回のディスプレイ・モジュールを使えば,見舞い客は病院の受付で入院患者一人ひとりに対応するRFIDタグをもらい,それを使って面会相手を探し出せる。面会相手がいない病室のディスプレイ・モジュールにRFIDタグをかざすと,ディスプレイ部には面会相手の病室の番号を表示するといった設定が可能という(図4)。

■変更履歴
記事掲載当初,ディスプレイ・モジュールを販売できる状況であるとしましたが,実際にはまだ開発を完了した段階でした。おわびして訂正いたします。記事は修正済みです。