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 米HDMI Licensing,LLCは2010年3月4日,放送向けの3D映像用データ・フォーマットを必須仕様としてHDMI規格に追加した「HDMI 1.4a」を発表した。HDMIのAdaptor企業向けに仕様書を公開した。2010年以降,3D対応テレビを発表したテレビ・メーカーの多くが,この放送向け仕様を実装しつつあることを追認した格好である。

 今回,HDMI規格に追加されたのは,「Side-by-Side Horizontal」と「Top-and-Bottom」という仕様。いずれも現在のデジタル放送の仕様や中継装置を変更せずに3D映像データを伝送できるのが特徴である。

 Side-by-Side Horizontalは,放送で利用している標準的映像の1フレーム内を左右に2分割し,一方に左目用映像,もう一方に右目用映像をそれぞれ水平方向の解像度を1/2に圧縮して納める方式。「Left-Right」と呼ぶこともある(関連記事)。日本では,日本BS放送が2007年12月にこの方式で3D映像の放送を開始した。最近になって,3D映像の放送を始めると発表した一部の衛星放送やケーブルテレビの事業者も多くがこの方式を採用する方向である。

 Top-and-Bottomは,1フレームを上下に2分割し,左目用と右目用の映像の垂直方向の解像度を圧縮して納める方式。「Above-below」「Over-Under」という呼び方もある。「Xpol方式」などと呼ばれる,偏光フイルムをテレビのパネルに張り付ける方式で用いられる可能性がある。

 2009年5月に発表されたHDMI 1.4では,3D映像用データ・フォーマットとして,映画向けにフレーム・シーケンシャル方式の「1080p@23.98/24Hz」,ゲーム向けに同「720p@50または59.94/60Hz」の二つが必須仕様だった。今回の追加で,HDMIでの3D映像用データ・フォーマットは4種類になった。